文章:辻 雅之(All About「よくわかる政治」旧ガイド)
当面の「プーチン院政」は確実
「え、そんなことやってたの?」という方もいらっしゃるでしょう。それだけ今回のロシア大統領選は「無風」でした。
プーチン大統領が後継に42歳のメドベージェフ第1副首相を指名し、プーチン陣営のだれもそれに反発しなかったことで、彼の当選は早くから確実視されていました。実際、7割近い得票で、メドベージェフ氏の当選は決まった模様です。
プーチン路線を継承すると公言するメドベージェフ氏の政権のすくなくとも初期が、プーチン大統領による「院政」になることは避けられないでしょう。「プーチン人気」のおかげでメドベージェフ氏は勝利したわけですし、プーチン大統領の後継なしに彼は大統領選に勝利できなかったわけですから。
もっとも大統領選には終始しらけたムードがただよっていました。地方では投票への圧力がかけられていたという報道もありますし、「勝者が決まっている選挙」への無関心も広がっていたようです。
これからのロシアはどうなる?
さて、これからのロシアはどうなるのでしょう。
プーチン院政が続いていくという可能性が1つです。彼は新大統領のもとで首相に就任することが確実視されています。こうして政権内部から、大きな力を発揮するものと思われています。
または憲法改正を主導して首相の権限を増やし、事実上の議院内閣制にしてしまうかもしれません。
メドベージェフ新大統領が徐々に院政を崩していくというシナリオも一方では考えられています。問題は若くキャリアも浅い彼が自身の支持基盤を確立できるかという点にあるでしょう。
■関連サイト
ロシア政治の基礎知識2007