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つくばエクスプレス沿線の街づくり事情 大規模マンションの計画が続々(2ページ目)

つくばエクスプレスの開業を控え、沿線では大規模マンションの分譲や大型ショッピングセンターの建設などが各地で進められています。新線が通る1都3県の街づくり事情の現状と今後を検証してみました。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

商業施設の建設が進む茨城県内エリア

住まいを考えるうえで、大事な要素の商業施設
茨城県内ではみらい平駅前で大規模マンションの計画があります。建売一戸建ての開発で知られる飯田産業が660戸程度のマンションを建設する計画で、来年早々にも分譲が始まる予定です。このほか、守谷駅やつくば駅周辺などでもマンション分譲が盛んになっていますが、大規模な開発としてはどちらかというと一戸建て分譲のほうが目立つのが現状です。

一方、茨城県内では商業施設の開発が進んでいます。つくば駅周辺では昨年3月にオープンした「LALAガーデンつくば」が増床してこの10月にグランドオープンするほか、駅前にはショッピングモール「つくばクレオスクエア」もこの3月にオープン。守谷駅周辺やみどりの駅前、みらい平駅前でもショッピングセンターや大型スーパーの建設計画があります。

開発の進行状況には地域差も目立つ

このように各地で分譲マンションや商業施設の開発が進んでいますが、計画の進行状況は地域による差もあるようです。特に快速や区間快速の停まらない柏たなか駅や流山セントラルパーク駅、六町駅、青井駅などでは開発計画が活発化しているとはいえないでしょう。また、みらい平駅からつくばよりの沿線は列車の本数が少ないこともあり、都心通勤者にとってどれだけ魅力のある街づくりができるかは未知数です。

一方、守谷駅や流山おおたかの森駅、南流山駅は快速が停車し、他線との乗り換え駅でもあるため、ターミナル駅としての存在感が増すことでしょう。ただ、駅周辺の開発はまだこれからといった感じがあり、こちらも今後に期待がかかります。

秋葉原がIT産業の集積都市に変わる!?

さらに秋葉原駅では周辺の再開発が着々と進行しており、新線開業で茨城方面への玄関口としての役割を担うと目されています。ただ、現状では乗り換えに時間がかかることもあり、通勤客が北千住駅から日比谷線や千代田線に乗り換える動きも多くなりそうです。秋葉原駅が「おたくの街」から「IT産業の集積都市」へと変貌を遂げるには、駅の改修などで利便性がさらにアップすることが前提条件になるでしょう。

期待が先行する新線ですが、首都圏の既存の鉄道も沿線の再開発などで住民確保に力を入れており、ライバルは少なくありません。人口減少時代が迫るなか、つくばエクスプレス沿線がどれだけの人を惹きつけることができるのか、今後の展開を見守りたいところです。

●関連リンク
「秋葉原、千住、足立がアツい!?」(住みやすい街選び(首都圏))
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