ヨーロッパの世界遺産

更新日:2011年07月04日

カッパドキア/トルコ

カッパドキアの奇岩は「ペリバジャ=妖精の煙突」と呼ばれている。そんな妖精の国のまん中に滞在できるのがカッパドキアの魅力。トルコの複合遺産「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」で妖精になる旅はいかが?

へんてこ世界遺産「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」

ギョレメ国立公園内、ウチヒサールへの道程の途中にあるギョレメ・パノラマから見た景色 ©牧哲雄

ギョレメ国立公園内、ウチヒサールへの道程の途中にあるギョレメ・パノラマから見た景色 ©牧哲雄

カッパドキアの景色はへんてこだ。どう考えてもへんてこだ。考える間もなくへんてこだ。 あるものを「正しい」とか「おかしい」というにはそれを測るモノサシ(基準)が必要だ。世界には文化の数だけ、人の数だけモノサシがあって、それぞれいろんな見方で世界を見ている。でも、カッパドキアを前にしたとき、その小さなモノサシは打ち壊されて、人は同じ思いを抱く。

カッパドキアの奇岩は「ペリバジャ=妖精の煙突」と呼ばれ、伝説ではこの煙突の下には妖精たちが暮らしていたという。カッパドキアの魅力は、そんな無数のペリバジャからなる妖精の国のまん中に滞在できるところ。しかも妖精のように、奇岩の中に宿泊することさえできる! 今回はそんなトルコの世界遺産「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」を紹介しよう。

カッパドキアで妖精のようにフワフワと

ギョレメ村の奇岩。こんな岩が街のあちこちから突き出している ©牧哲雄

ギョレメ村の奇岩。こんな岩が街のあちこちから突き出している ©牧哲雄

ギョレメ屋外博物館の奇岩 ©牧哲雄

ギョレメ屋外博物館の奇岩 ©牧哲雄

さて、今回のテーマは妖精だ。それなら旅の起点には奇岩群の中を選びたい。ユルギュップ、ウチヒサールもいいが、いち押しするのはギョレメ村。ホテルを一歩出れば奇岩群で、いつでもこの妖精たちの街を楽しむことができる。妖精には車やツアーは似合わない。まずはフワフワとギョレメ周辺をお散歩しよう。

■お散歩ルート1/ギョレメ屋外博物館

ギョレメ村は村自体が奇岩群の中にある。だからただ散歩しているだけでおもしろい。村にはギョレメ屋外博物館があり、これがハイライトになる。中心のホテル街から5分ほどで、とっても近い。屋外博物館の壁面のあちこちに穴があいている。実はこれ、キリセと呼ばれる岩窟教会で、異教徒たちに教会の存在がわからぬよう、岩をくり抜いて造られている。キリセの内部では美しいフレスコ画を見ることができる。

 

こちらはゼルヴェの奇岩 ©牧哲雄

こちらはゼルヴェの奇岩 ©牧哲雄

■お散歩ルート2/ギョレメ~パシャバー~ゼルヴェ
ギョレメ村を歩いたら、今度は北東へ約5kmのゼルヴェ屋外博物館を目指してみよう。歩いているとまず現れるのがチャウシンで、ここでは廃墟となった村や多くの岩窟教会を見ることができる。続いて見えてくるのがパシャバー。奇岩といってもいろいろな種類があり、ギョレメのような巨大な岩と違い、ここの岩はキノコ型でとてもかわいい。奇岩と普通の景色の境はどうなっているのか? 散歩だからそんな光景も楽しめる。そこから1kmほどでゼルヴェ屋外博物館だ。ここは峡谷になっていて、岩壁に無数のキリセや住居跡が並んでいる。

■お散歩ルート3/ギョレメ~ウチヒサール

夕方になったら行きたいのがギョレメの南西約5kmにあるウチヒサール。ギョレメから見える穴だらけの奇妙な山がウチヒサールだ。この山の穴、鳩をおびきよせるための穴で、鳩の糞を集めてぶどうの木の肥料にしていたという。ギョレメ・パノラマなど、道中には絶景スポットがいくつかある。

 
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この記事の担当ガイド

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長谷川 大

フリーの編集者・ライター。出版社で編集者として勤務したのち退職、世界一周の旅に出る。これまでの訪問国…

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