簡単にネットワークが作成できる「ホームグループ」とは
Windows 7で搭載されたネットワーク機能のひとつに「ホームグループ」があります。ホームグループを使えば、パスワードを利用して簡易なセキュリティを確保できるネットワークシステムを作ることができます。たとえば「A君はアクセスできるが、B君はアクセスできないようにしたい」というような場合、従来はユーザ登録や権限の指定といった面倒な設定が必要でした。ホームグループを利用すれば、こういった「パスワードを知っている人だけがアクセスできる」というネットワーク環境を簡単に作成できます。
ただ、従来のネットワークのように共有フォルダや共有ファイルを利用するのではなくライブラリ(下図参照)に登録されているフォルダが共有の対象になります。
ライブラリもひとつのフォルダで、ドキュメント、ピクチャ、ビデオ、ミュージックというフォルダが下層にあります。共有したいファイルやフォルダは、その4つのフォルダの中に保存しておきます。
また、ファイルやフォルダの共有のほかにプリンターの共有も同時にできます。
スタートメニュー→コンピュータで表示されるライブラリ
ホームグループは、Windows 7のすべてのバージョンで利用できます。ただしWindows 7 Starterでは、ホームグループの作成はできません(参加は可)。また、以前のWindows(Vista/XPなど)では参加も作成もできません。
ホームグループを作るための前準備
ホームグループを利用するには、ネットワークの設定を「ホームネットワーク」にする必要があります。設定の初期値は「ホームネットワーク」ですが、「コントロールパネル」→「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択して、「ネットワーク」が「ホームネットワーク」になっているかを確認しておきましょう。なお、Windows 7のネットワークには、ホームネットワーク、社内ネットワーク、パブリックネットワークの3つがあり、それぞれ性質の異なるネットワークとなっています。
ホームネットワークになっているかを確認しましょう
もし「ホームネットワーク」になっていない場合は、「ネットワーク」をクリックして設定画面を開き、「ホームネットワーク」を指定してください。
設定画面で「ホームネットワーク」をクリックする