ワイン/ワインが際立つ飲み方と料理

夏野菜の香り:ラタトゥイユの作り方(2ページ目)

地中海のイメージで、野菜とハーブをトマト煮にしたラタトゥイユは、南仏やイタリアの赤ワインにぴったり。あなたのパーティーやディナーに、みんな大好きなこの料理はもう定番!

執筆者:橋本 伸彦

ラタトゥイユの材料・分量(4人分)

ラタトゥイユの材料となるナス、赤・黄ピーマン、タマネギ、ズッキーニの画像
野菜の種類や量は好みで加減してもOK。刻むと意外に量が多くなるので注意。
ナス(サイズ小) 3個
ズッキーニ 1本
黄パプリカ 1個
赤パプリカ 1個
タマネギ 1個
ニンニク 1片

トマトの賽の目切り缶詰(400グラム) 1缶
オリーブ油(エキストラバージン) 大さじ2杯
塩 小さじ2杯
あらびき黒コショウ 少々
セージ、ローズマリー、タイム、マジョラム
などのハーブ(乾燥または生) 少々

ラタトゥイユの作り方・手順

赤ピーマンの拍子木切りを横向きに揃えて刻む
1:ニンニクをみじん切りにし、その他の野菜を1~2センチ角に刻みます。


白い陶器の器にみじん切りのニンニク、刻んだ野菜、塩コショウ、オリーヴ油が準備されています
2:刻み終えたものを容器に入れ、調味料を準備します。トマト缶は中身を出しておきます。


鍋の中でみじん切りのニンニクをオリーヴ油で炒めています
3:オリーヴ油とニンニクをフッ素加工の中華鍋に入れて、色付けないように弱火でシュワシュワ炒めて香りを出します。

ナスとズッキーニを鍋で炒めています
4:ナスとズッキーニを加えて手早く均等に油をからめて、強火にします。時々かき混ぜてから鍋肌に広げ、ナスとズッキーニにところどころ茶色い焼き色を付けていきます。これで油がしみて内部がトロトロに、表面が香ばしくなります。


ナスとズッキーニにタマネギを加えて鍋で炒めています
5:ナスとズッキーニが透き通って火が通り、表面に油がにじみ出てきたらタマネギを加えて混ぜ合わせ、さらに強火で色付けるように炒めます。


ナスとズッキーニ、タマネギに赤・黄パプリカを加えて鍋で炒めています
6:タマネギに火が通って透き通ってきたら、赤・黄パプリカを加えて軽く炒めます。赤・黄ピーマンには焦げ目をつけません。


トマトを加えて煮ています
7:トマト、塩コショウ、ハーブを加えて混ぜ合わせます。弱火にしてコトコトと煮立て、赤・黄ピーマンを味見して少ししんなりした程度になったら火を止め、10分ほどおいて味を染み込ませます。熱々でなくとも充分に美味しいものです。


ラタトゥイユの完成
パンに乗せながら食べると、止まらない美味しさ。赤ワインが合いますが、辛口のロゼを合わせても南仏気分が盛り上がります。

ワンポイント

■ 野菜のバリエーション
全体を甘く上品に仕上げるためにここでは緑色のパプリカは使いませんでしたが、緑パプリカを使う時には硬さや青臭さを和らげるために赤・黄パプリカより少し余分に火を通してください。トマトは生のものを使っても結構ですが、缶詰のとろりと完熟したトマトよりは酸味や水気が多くなりますので、その場合は白やロゼのワインが合うかもしれません。野菜を刻まず、ひと口大にゴロゴロと切ってたっぷりの油でじっくりと色付けて火を通しても美味しいものです。

■ 食べ方の応用編
温かいままなら、パスタにからめたりクスクスにかけて食べるのもヘルシーでおすすめ。これならベジタリアンでも食べられますね。あるいは肉のローストなどしっとりとした野菜の汁気が合うような料理に添えて、ソース代わりに一緒に食べると美味しいものです。余った分を冷蔵庫で冷やすと、とろみや酸味が際立って美味しく食べられます。暑い季節のおつまみや前菜に重宝します。例えばタコチップスやクラッカーにのせて食べたり、パンと合わせてもワインが進みます。

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