日本代表・Jリーグ/サッカー五輪 最新コラム

五輪代表決定 疑問残る梅崎、柏木の落選(4ページ目)

7月14日サッカー北京五輪代表選手が発表された。反町監督から発せられる言葉に驚きはなく、ユーティリティ性を重視した選考がなされた。ただ、いったい誰が相手DF陣を困らせるのか疑問なのである。

戸塚 啓

執筆者:戸塚 啓

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グループリーグ突破が及第点

さて、本大会での勝算はどの程度あるのだろうか。

16チーム参加のオリンピックは、ワールドカップに当てはめれば決勝トーナメントから大会が始まることになる。アウトサイダーは見当たらない。グループリーグで対戦するアメリカ、ナイジェリア、オランダは、いずれもタフなチームである。

アメリカとは07年2月に熊本で対戦し、0-0で引き分けている。平山のヘッドがバーを叩き、水野晃樹のシュートがポストに嫌われる不運はあったが、とくに後半はアメリカの攻撃を持て余し気味だった。アメリカがU-20W杯を控えた20歳以下の選手を5人も先発させ、かつヨーロッパのクラブに所属する選手が不在だったことも忘れてはならない。

反町監督は「まずはグループリーグの突破に全神経を集中する」と話したが、いまこの時点でベスト4とかメダル獲得を目標に掲げたら、僕は逆に監督の真意を疑う。軽々しくメダルなんて口にできるほど、オリンピックのサッカーは低レベルでない。3戦全敗でも驚きではないし、グループリーグを突破したら十分に及第点が与えられる。
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