日本画/日本画関連情報

portrait(4)-佐藤芽実

近年絶滅又は絶滅の危機にある動物をモチーフにするのは大量のモノと騒音と映像にあふれた文明社会が、その機械化・画一化・大衆化により本来持つ人間の創造力あふれる精神性を麻痺させている、象徴だからである。

執筆者:松原 洋一

SATO MEGUMI
        
佐藤芽実
1967年 東京都生まれ
1993年 東京芸術大学大学院美術研究科日本画専攻修了 →詳しい経歴

結婚生活/小さな恋愛と小さな失恋を繰り返すこと

好きな言葉/明鏡止水

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【田舎暮らし】

◇表現したいものについて

シンプルに、緻密に、美しい色とかたちとで画面を表したい。 何事にもとらわれず(流行にも、体制にも) 自分の心の中の声に耳を傾け、 そしていつもパイオニア-挑戦者でありたい。 少しでも創造性の神秘のなぞに近づきたい。 かたちは生命そのものを存在させるものでありながら、 かたちを持つことで、その変化を止めてしまう。 矛盾した二面性が、新たな創造への渇望となる・・ だから私は描き続けなければならない・・・
◇自分の作品について

日本の古い文様を用いるのは、その芸術性の高さにある。 それは、日本人がまだ美しい自然の中で 生き生きとした力にみなぎっていた時に生まれた、生命のかたちである。 人間の介入によって、近年絶滅又は絶滅の危機にある動物をモチーフにするのは 大量のモノと騒音と映像にあふれた文明社会が、その機械化・画一化・大衆化により 本来持つ人間の創造力あふれる精神性を麻痺させている、象徴だからである。

ロシアや中央アジアに生息するこのユキヒョウは、ソビエト連邦崩壊後 密猟者が後を絶たず、絶滅の危機にある。 キルギスでは、ユキヒョウの毛皮が月給の60倍で売れると言われ、 中国では漢方薬に使われるため、やはり高額取引が行われている。 そういう現状に、私は目を背けたくない。蓋をしたくない。 そして、ただ批判するのではなく、未来がどうあるべきか考えたい。 心静かに、たとえ最後の一人になっても、生命の美しさだけを表現していきたい。


「Red Data Animals -Snow Leopard-(絶滅危惧種 ユキヒョウ) 」

◇カタイ話はおいといてー。いままで幸せだったこと、つらかったこと

幸せを感じたのは恋愛が成就した時、つらかったのは恋愛が破局した時です。 恋が実った瞬間、ふたりの心は一つになって、地に足が着かぬほどテンションは上が り、世界中の人に優しくしたくなります。しかし、やがて通じ合っていると思えた心 は離れ、一緒にいる意味がなくなり、別れが訪れます。ぽっかりと穴が空いた心は、 後悔と懺悔と自責の念に押しつぶされながら、かかえきれない想い出を反芻すること ぐらいしか出来ません・・・

いずれにしても、恋愛は人の心のひだを複雑にしてくれる、勉強の場です。 結婚すると、一人の人と安心感に包まれた生活があるのかと思っていましたが、意外 と小さな恋愛(心の一致)と小さな失恋(心の不和)を繰り返す日々です。 結婚生活も勉強の場だったのね!!



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