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ニューウェイヴ再構築~Part 1 エレクトロクラッシュとは?(3ページ目)

NYCを中心に盛り上がるエレクトロクラッシュとは? 帰ってきた00年代型エレクトロポップ? その由来から特徴、そしてその震源となるラリー・ティーとFischerspoonerなどについて。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

前述のコンピにも収録されているドイツのMy Robot Friendですが、日記にも紹介した『Hot Action!』(2001年)という自主制作CD-Rを偶然NYCのインディーズ・ショップで発見。よっぽどのロボット・ヲタクのようです。『We 're the Pet Shop Boys』というPet Shop Boysをリスペクトしたのかおちょくったのか分からない曲をやっています。

Fischerspooner以外のアメリカのバンドを二つ紹介します。A.R.E. Weaponsは、Fischerspoonerと同じくNYC出身のバンドで、ブレイン、マット、トムのちょっとむさくるしい系3人組。はっきり言って、ルックス的には最悪な奴らです。

『electroclash New York City Compilation』にも1曲収録されているんで、エレクトロクラッシュ系と呼べると思いますが、ファッション的には×。同じNYC出身のエレクトロ・パンク、スーサイド直系と言えます。ディスコ度は低くて、踊ると痙攣しそうです。パルプのジャヴィス・コッカーの推薦でRough Tradeと契約し、ジャケ写の日本特別編集アルバム『Great Time』(2002年)は何故かトイズファクトリーからリリースされています。何だか、ブルー・オイスター・カルトのジャケのよう。他にもRough Tradeからアルバム『Street Gang』(2001年)がリリースされています。

Nicola KuperusとAdam Le Miller(夫婦)からなるADULT.(日本語では「アダルト。」なんちゃって)の現時点での唯一のアルバム『resuscitation』(2001年)です。自らが運営するデトロイトのレーベル、Erstaz Audioからリリースされています。太いシンセ音が好きな人にはたまらない、デトロイト・テクノを経由したブリティッシュなエレポップ的サウンド。他のレーベル・アーティストは、Le Car、Low Fish、Megasなどで、Le CarにはADULT.のメンバーもいました。
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