ジャズ/ジャズ関連情報

ビバップを知るPart2

ビバップとはなんぞや?!後半の今回は、ビバップフレーズを分解してその姿にせまる!

執筆者:佐久間 啓輔

文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)

Part1でビバップの基礎知識、そしてビバッパーの紹介をしてまいりましたが、今回はいよいよその演奏技法に迫りたいと思います。
目指せビバッパー!


【準備】

まずはジャズの基本的なコード進行にハマる、基本的なフレーズから見ていきます。

コード進行は「ツーファイブ(※1)」というやつです。ジャズの基本ですね。曲のあらゆる場面に出てきます。
そしてフレーズ。ただスケールが下降しているだけですが、Dm7のところでちゃんと「レ」に落ち着いて、G7のところで「ソ」に落ち着いて、Cのところで「ド」に落ち着いています。
このようにコードトーンに「落ち着く」ことを「解決する」と言っています。ツーファイブ フレーズを組み立てる時は、いかにカッコよく解決させるかがポイントになります。

※1 キーに対して2度マイナー>5度セブンス>1度メジャーというコード進行。1度に解決していく様は、ドラムのフィルインにも似ています。

 

【参考フレーズ】

実際のバップのフレーズを紹介します。上記譜面を見て(弾いて)下さい。なんとなく「ドナ・リー」チックで、バップっぽい雰囲気をかもし出していると思いませんか?。と言うことで、このフレーズを使ってバップフレーズの解説をしていきたいと思います。

解決フレーズ1-1

クロマチック(半音階)を使ってレの音を挟み込むように解決しています。コードトーンに対して半音上>半音下>コードトーンというパターンです。フレーズの頭にもってくることの多いワザです。

解決フレーズ1-2

前出のフレーズのバリエーション、と言うかこれも一つのバップパターンです。コードトーンに対して半音下>全音上>半音上>半音下>コードトーンというパターン。これもフレーズの頭にもってきて、メロディのきっかけになるフレーズだと思います。

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