Part1でビバップの基礎知識、そしてビバッパーの紹介をしてまいりましたが、今回はいよいよその演奏技法に迫りたいと思います。 【準備】 まずはジャズの基本的なコード進行にハマる、基本的なフレーズから見ていきます。 コード進行は「ツーファイブ(※1)」というやつです。ジャズの基本ですね。曲のあらゆる場面に出てきます。 ※1 キーに対して2度マイナー>5度セブンス>1度メジャーというコード進行。1度に解決していく様は、ドラムのフィルインにも似ています。
【参考フレーズ】 実際のバップのフレーズを紹介します。上記譜面を見て(弾いて)下さい。なんとなく「ドナ・リー」チックで、バップっぽい雰囲気をかもし出していると思いませんか?。と言うことで、このフレーズを使ってバップフレーズの解説をしていきたいと思います。 解決フレーズ1-1 クロマチック(半音階)を使ってレの音を挟み込むように解決しています。コードトーンに対して半音上>半音下>コードトーンというパターンです。フレーズの頭にもってくることの多いワザです。 解決フレーズ1-2 前出のフレーズのバリエーション、と言うかこれも一つのバップパターンです。コードトーンに対して半音下>全音上>半音上>半音下>コードトーンというパターン。これもフレーズの頭にもってきて、メロディのきっかけになるフレーズだと思います。 |
文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)