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底力を感じるREGALの純正リペア 前篇

手持ちのREGALの靴で要修理のものが出てきたので、ここのご協力を得てその工程を取材させていただきました。純正リペアだからこそ可能なアッと驚く修理内容、今回と次回でご披露致します!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

「丈夫で長持ち」を死語にしない!

修理前のリザードタッセル
オリーブブラウンの色合いが洒落ている、今から17・8年前のリーガル製ポロバイラルフローレンのリザードタッセルスリッポンです。アッパーは元気そのものなのですが……


「良い靴」の条件は様々あります。自分の足に合っていて履きやすい、デザインが普遍的で履く場を選ばない…… そして「修理が可能で長期に渡って履ける」といった概念も、その有力なものの一つでしょう。
「丈夫で長持ち」
ファッションの世界に限らず、この言葉はもはや死語なのかもしれませんが、経済環境が悪化の一途をたどっている今、もう一度思い出すべき価値観であることは間違いありません。

私の手元に、今から約17・8年前に日本のリーガルで作られたポロバイラルフローレンのリザードタッセルスリッポンがあります。何せ爬虫類の靴ですから、履く場は相当絞られますが、オリーブブラウンの色合いは意外と服に合わせやすく、スリッポンでありながら幸い履き心地も上々だったもので、結構活躍してきました。このページの写真をご覧の通り、ソールに穴が開く寸前にまでなりましたが、アッパーはまだ元気そのもの。文字通り「丈夫で長持ち」、捨てるのはあまりにもったいない!

そこで今回と次回の2回に渡って、この靴を修理でどこまで再生できるか? についてリポートしてゆきたいと思います。ご協力いただいたのはもちろん、この靴を製造したリーガルコーポレーションです。靴の製造だけでなく、修理についても恐らく我が国で一番ノウハウがあるはずなのに、なぜか巷のメンズファッション誌では採り上げないこのブランドの純正リペアの凄み、じっくりとご覧いただきましょう!

修理前のソール
ところがです。ソールの中心はいつ穴が開いてしまってもおかしくない状態。端部もへし上がって来てしまっています。これはオールソール交換をすべきタイミング!




次のページでは、オールソール交換の最初のステップからご紹介!
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