輸入車/注目の輸入車試乗レポート

アメリカンドリームの成功者の証 STS-V(2ページ目)

シャープで明快なデザイン、[カット&ソー」でダッシュボードまで巻かれた本革のインテリアトリムに、446psのV8エンジンを積んだSTS-Vは、ヨーロッパや日本車とは違う個性を持つラグジュアリースポーツセダンだ。

執筆者:松本 明彦

アート&サイエンス

硬いクレイ(工業用粘土)をナイフでサクッサクッと削ったような、歯切れのいい明快な造形。

キャデラックのコンセプト「アート&サイエンス」とは、「斬新で大胆なスタイリングと先進のテクノロジー」のこと。彫刻的でシャープなデザインは、一目でキャデラックと分かる独特のもの。硬いクレイ(工業用粘土)をナイフでサクッサクッと削ったような、歯切れのいい明快な造形。

フロントグリルとエアインテークは、ステンレス ワイヤーメッシュ製。スポーティな雰囲気だ。
キャデラックのエンブレムは、リース アンド クレスト。ゴールドとブラックは知恵と豊かさの、レッドは勇敢さと大胆さを、シルバーは純粋さと慈愛を、ブルーは勇気を表す。

フロントはキャデラックに共通する縦目のヘッドライト。STSではクラス最大級の大型 70mm デュアルプロジェクターレンズを使う。五角形のグリルは、STS-Vではステンレス ワイヤーメッシュ製。同じくステンレスワイヤーメッシュ製のエアインテークと共に、スポーティーな雰囲気を演出する。

デュアルプロジェクターレンズを使う、特徴的な縦目のヘッドライト。

リアもフロントに呼応し、同じく縦目のテールライト。世界初となる間接照明型 LED 式テールライトだ。スポイラーに内蔵されるハイマウントストップランプは、ほぼ左右車幅いっぱいの横一文字。これもキャデラックの伝統だ。ナンバープレートベースも、フロントグリルに呼応し、わずかに五角形。

リアもフロントに呼応し、同じく縦目のテールライト。

日本のクラウン同様、ユーザーの高齢化が問題になっているキャデラックだが、STS-Vはラグジュアリーながらモダンで若々しいデザインを実現していると言えよう。

フロントドアとトランクには、スーパーチャージャーとVシリーズのエンブレムが。
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