輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ミシュランのすべて・1(3ページ目)

ゴールデンウィーク特別企画?として、ミシュランの特集を数回にわけてお届けする。まずは100年以上にわたる歴史と、そのなかで生まれた画期的な技術を紹介。

執筆者:森口 将之



最近のミシュランで印象深いのは、地球環境を考えたタイヤをいち早く出したことだろう。93年に発売されたグリーンタイヤが第一弾で、現在はエナジー・シリーズと呼ばれている。特徴はゴムの補強材として、カーボンブラックに加えてシリカを使ったこと。これで転がり抵抗の低減とグリップ力の強化を両立できた。またミシュランのタイヤは長持ちすることでも知られるが、これもゴミを増やさないという環境対策の一環だ。



一方、安全性をさらに追求したタイヤとしては、98年に発表されたPAXシステムがある。タイヤを垂直方向に固定し、リムから外れにくくすることで、パンクしても安全に走行を続けることができるようにしたものだ。空気圧がゼロになっても、内部のサポートリングが荷重を支えてくれるので、80km/hの速度で200kmを走り続けることができるという。



ちなみに日本にミシュランが初めて上陸したのは1964年のこと。そのタイヤを装着したのはクルマではなく、この年開業した東京モノレールだった。翌年には自動車用タイヤの販売も始まり、78年に日本法人を開設。82年には日本のメーカーに先がけて、スタッドレスタイヤをこの国で発売した。スパイクタイヤ禁止の法律ができたのは90年代になってからのこと。ミシュランがいかに環境と安全を考えたタイヤメーカーであるかが、ここからもわかろうというものだ。

ミシュランのすべて・2に続く
日本ミシュランタイヤのホームページ
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