確かな基本性能が光る「デリカD:5」(2ページ目)

軽快な走りと快適な乗り心地

リア、サイドビューはかなりのスクエアフォルムぶり。コンビランプとリフレクター型のガーニッシュがワイド感を演出

しかし、乗ってみると想像以上に軽やかな走りっぷりに感心させられた。重厚な見た目とはまさに裏腹で、力強く加速し、車線変更やコーナリングも背が高い割に苦手とはしない。ブレーキも十分に利く。アクセルを不用意に踏み込むと、飛び出し感をやや抱かせるのは日本車にありがちな演出ではある。また、18インチのマッド＆スノータイヤは望外ともいえるほど、角の取れたまろやかな乗り味を伝えてくる。回すと気になるのはエンジン音ではなく、多少CVTらしさを感じさせる音のみで、タイヤからのロードノイズ、風切り音などはよく抑えられている。静かな車内だ。

４ＷＤモードは２つ

十分なトルク＆パワーを路面に伝える駆動方式は４ＷＤのみ。ただし、ダイヤルで変更できる２ＷＤモードがあるので、普段使いでは２ＷＤのみでの走行が可能だ。滑りを察知すると後輪へも駆動力を配分する「４ＷＤオート」、その「４ＷＤオートモード」比の約1.5倍の駆動力を後輪に伝える直結モードの「４ＷＤロックモード」を用意する。
エンジンは2400cc、変速機もCVTのみで、上位グレードはスポーツモード付きとなる。個人的にはスポーツモード付きのCVTは、高速道路や山道では有効ではあるのだが、デリカＤ：５のキャラにはフィットせず、なくても不都合はないと感じた。

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