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高学年に教え込む?英語教育必修化の是非

小学校英語必修化ニュース以来、さまざまな意見が紙面を賑わせています。文部科学省が5年生以上に必修化を望む理由は何でしょう?

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

目立つ小学校英語反対意見!

4月になってから、小学校英語教育必修化についての反対意見の多いこと!新聞の社説にも、一般からの投書にも、雑誌にまで、目に付く記事はすべて反対意見です。新聞社も反対意見を載せるなら、賛成意見も同時に載せるべきですね。

反対意見として目立つ理由は、国語力がますます低下してしまうという懸念です。若者の言葉遣い、稚拙な表現などに嫌悪感、危機感を抱く大人たちが言う、「英語なんか教えるより国語力を養え!」という気持ちも理解できます。

しかし、このような反対意見を諸共せず、新聞が書けない小学校英語必修化のウラ事情で書いたように、文部科学省の必修化への意気込みは相当なもの。かなりの時間をかけて話し合われてきた「必修化」は目前に迫っています。

5年生以上に英語必修化

新聞紙面には反対意見ばかりが目立つ。児童期に英語に触れるメリットが大きいことを知っている人はまだまだ少ないということか?
新聞紙面には反対意見ばかりが目立つ。児童期に英語に触れるメリットが大きいことを知っている人はまだまだ少ないということか?
今回の発表では、必修化学年を5年生以上と限定しています。その半年前に流れた誤報ニュース(正確には誤報ではありませんが・・)では、3年生以上とされていました。今回の発表を聞いたとき、私も「あれっ?」と思い、再度確認してみても、5年生です。たった半年で3年生以上から5年生以上になっています。これはなぜでしょう?

ここ3年ほど、小中連携英語教育、小中一貫英語教育の開発指定校が現れ、全国各地で実践を繰り返しています。英語教育という教育を考えるとき、やはり何かしらの成果がなければいけません。ましてや学校教育において、何も成果のないことをしていては無駄な時間を限りある時間数内で使ってしまいます。

中学3年生で身に付けるべき英語力の育成を目標に置き、その第一歩を5年生からスタートするという形になりますが、中学校の英語教育の先取り学習になってしまってはこれまでの研究が無駄になります。大変気をつけてスタートしなければならない状況です。

5年生以上になると問題が出てきます>>

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