妊娠関連情報

更新日:2004年10月31日

むくみ、蛋白尿

今まで妊娠中毒症は「むくみ、高血圧、蛋白尿」が三大症状とされてきましたが、2005年春から実施される新定義では高血圧だけが重要視されました。では、むくみと蛋白尿は出てもかまわないのでしょうか?

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蛋白尿の検査。検査紙がどんな色に変色するかで、尿中の蛋白質量が判定されます。

「むくみ」は生理反応-ただし無理は禁物


むくみは妊婦さん全体の3割という大変高い率で起こり、最近、妊娠中の生理的反応だと考えられるようになりました。以前は、むくむと母子に悪影響があると考えられていましたが、データの上でそういうサインが出てこないからです。妊娠中毒症の重症者はむくみがひどいかといえばそんなこともなく、全然むくまない人もたくさんいます。むくみをすぐ妊娠中毒症に結びつけるのは間違いだったようです。

ただ、むくみを定義からはずすことに、今、心配を覚えている医師は少なくありません。毎日妊婦を診ている人たちの中には「むくみを無視するのはいけない」という感覚が経験的にあるのです。中林先生も、「むくみは血管の持つ水分の調節作用がうまくいかないために起きることがあって、その場合はしばしば高血圧に続いていく」と言います。

むくみと血管の健康状態は、密接な関係にあります。妊娠中毒症になると血管の「内皮細胞」が壊れてしまいます。そうなると、主に内皮細胞でできている毛細血管は、本来血液中にあるべき水分を留めておけず、水分が洩れだしてしまいます。その水分が、血流に乗らないまま停滞してむくみになるというわけです。

こうしたことを考えると、今まで「むくみだけでも妊娠中毒症」としてきた考えもまったくおかしいというわけではなく、早期発見、早期治療によって重症化するケースを減らすのに一役買ってきたといえます。ですからむくみだけの人も、用心は続けましょう(無用な不安に悩まない程度に!)。

>>重症化は何を目安にすればよいでしょう>>
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河合 蘭

出産ジャーナリスト。産む人と医療者をつなぐネットワーク「REBORN」代表。著書に『安全なお産、安心…

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