加湿器/加湿器の選び方

スチーム・気化・ハイブリッド・超音波加湿器

加湿器は、その「加湿方式」によって、「スチームファン式」「気化(ヒーターレス)式」「超音波式」の3つに分類されます。させら、ふたつの方式を使う「ハイブリット式」タイプもあります。それぞれに特徴がありますので、適材適所で使い分けましょう。

執筆者:戸井田 園子

加湿器は、その「加湿方式」によって、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれに特徴があるので、適材適所で使い分けたいものです。

スチームファン式(加熱式)の加湿器~即効&清潔

ヒーターで水を加熱し、沸騰させて蒸気に変える方式。やかんでお湯を沸かすのと同じ原理です。白い蒸気が勢いよく出るので、加湿している実感があります。ファンで蒸気を送り出すタイプが主流です。

共働きやひとり暮らしなど、家にいることが少なく使用時間が短い場合におすすめ。また、短時間で湿度を上げたい場合には有効です。

【長所】
  • 加湿のパワーは高く即効性がある
  • 水をいったん加熱するので衛生的
【短所】
  • 消費電力が他に比較すると大きい(200W~500W程度)
  • 吹きだし口が熱くなる(最近は温度を上げないタイプもあり)
  • 蒸発皿に残るミネラル分が水アカとして貯まり、こまめな掃除が必要(ただし、最近はフィルターを搭載してこれを防ぐ仕組みも出ている)
■スチームファン新方式
方式としてはスチーム式となりますが、吹き出し口の温度が“約40度”という、スチーム式の短所であった「吹き出し口の熱さ」を解消した方式。パワーと安心を備えた加湿器といえます。

 

気化式(ヒーターレスファン)式の加湿器~省エネ&安全

水を含んだフィルターにファンで風を送り気化させる方式。洗濯物を乾かしたり、ホテルで水に濡らしたバスタオルを使い加湿する方法などが近いイメージです。電気代が安いので、大半は家にいたり小さい子供がいるなど、長時間使う人におすすめです。節電意識の高まりもあり、最近はこの方式の製品が増えています。

【長所】
  • ヒーターを使用していないので、吹きだし口が熱くならない
  • 送風のみなので消費電力が少ない(3W~20W程度)
【短所】
  • 急速に加湿をすることはできない
  • 定期的な加湿フィルターの交換または手入れが必要

■気化×ヒーターのハイブリット式(温風気化式)

湿度が低い時はフィルターに含んだ水分に「温風」をあてて加湿量を多くし、湿度が安定してきたらヒーターを切り「送風」のみで加湿を一定に保つタイプ。消費電力は気化式より大きいが加熱式よりは小さく、加湿のパワーも両者の中間となり、機能とコストのバランスがよい加湿方式と言えます。省エネ性は重視したいが、加湿スピードの速さも必要という人におすすめ。

【長所】
  • 部屋の状況に応じて「温風」と「送風」の2つを切り替え効率が良く省エネ
  • 吹きだし口が熱くならない
【短所】
  • 定期的な加湿フィルターの交換または手入れが必要

超音波式の加湿器~コンパクト&デザイン

水に超音波を当てることで微粒子にし、それをファンで送りだす方式。霧吹きのようなイメージと言えるでしょう。加湿装置がコンパクトにできるので、いわゆるデザイン家電などで採用されています。デザインにこだわる方なら気に入るでしょう。

【長所】
  • 消費電力が少ない
  • 小型でデザインがきれいなものが多い
【短所】
  • タンク内の水を衛生的に保たないと、吹きだす蒸気に雑菌が混ざりやすい(※最近は除菌機構を搭載し清潔性に配慮されている機種も増えている)
  • 水分中のカルキも空中に放出されるので、乾燥したときタンク内に白いものが残ることもある 

■超音波×ヒーターのハイブリッド式(加熱超音波式)

超音波式をベースにし、ヒーターを搭載したハイブリッドタイプ。乾燥時はヒーターで加湿パワーを高め、湿度が安定すると超音波のみに切り替わり、超音波の弱点をカバーしている。

加湿器の選び方のポイント:部屋の大きさに合わせた加湿器を選ぶ >>
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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