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え?バイオレンスな『ぼくのなつやすみ』?

牧歌的な雰囲気で夏休みが体験できる人気ソフト『ぼくのなつやすみ』。その『ぼくのなつやすみ』がなんとバイオレンスに…?

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

それぞれの『なつやすみ』

 
北野監督映画でおなじみ寺島進さん。短い時間でもその存在感は流石。
今回は是非観て頂きたい映像がある。それは『ぼくのなつやすみ3』の特設サイトで視聴できるスペシャル映像『あの夏にー』である。

PLAYSTATIONR3 Presents | いま、夏休みの大人たちへ

PS3用タイトル『ぼくのなつやすみ3』のプロモーション映像であることは言うまでもないのだろうが、実際に視聴してみると「え?これ『ぼくなつ』?」と驚かされる。

映像から漂うなんとも言えないけだるさ。
3人の登場人物はそれぞれ異なる立場で、それぞれの想いを持ちながら、脳裏には「あの夏」が過ぎる…。

『ぼくのなつやすみ』シリーズに共通するイノセントな雰囲気はなりを潜め、大人でもハッと息を呑む展開を見せるのが見所だ。

 
通常『ぼくなつ』に求められる真逆をやっているところがニクイ。
この作品の演出はCMディレクターや『下妻物語』『嫌われ松子の一生』の監督で知られる中島哲也監督が担当している。

プレイヤーがそれぞれの夏休みを思い出しつつ、新たな夏休みを追体験できるという『ぼくのなつやすみ』のコンセプトとは180度違い、とことんパーソナルでエッジの効いた映像を入り口としたわけである。

これは非常に逆説的で面白いと感じた。
さて、登場人物たちは果たしてどんな「あの頃の夏休み」を思い出していたのだろうか…?

それではPS3用タイトル『ぼくのなつやすみ3』を紹介しよう。
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