好印象づくりの極意は
“ひ・し・は・し・み”。
意識するほど信頼度がアップ！

大きなプロジェクトを任されたり、後輩の指導にあたったりと、アラサー世代は、仕事の“重み”をズシンと感じる頃。「頼りにされているんだな」と嬉しい気持ちもありながら、「本当に私でいいの？」と、ちょっぴり不安にもなりがちです。そんな不安な気持ちをつい表情や態度に出してしまうと、頼んだ上司も心配になってしまうかも。

清水「“機内に入ったら、自分を女優だと思え”。CA時代によく言われた言葉です。忙しい、疲れた、そんな感情を表に出してしまえば、自分の信用を落とすだけでなく会社全体のイメージダウンにもつながりかねません。感情を表に出し過ぎずどんなときでもフラットでいることが好印象でいるためのカギとなります」

好印象の極意“ひ(表情)・し(視線)・は(話し方)・し(姿勢)・み(身だしなみ)”それぞれのポイントは？

清水「表情は、パッと見の印象を左右する重要な要素。会話をするときには内容に合わせて表情も動かしながら聞くと、“ちゃんと聞いてくれている”という信頼感につながります。視線は、きちんと合わせることが大事。ものを受け渡すときや挨拶をするとき、最後に必ず相手の目を見て終わるようにすると好印象に。話し方は、何かお願いごとをするときなどに『お忙しいところ恐縮ですが』などクッション言葉を一言添えること。相手を不快な気持ちにさせずに済みます。姿勢は、つねに見られているという意識を。背中が丸まっているだけで、だらしがない人に見られてしまいますよ。そして最後に身だしなみ。服装だけでなく、きれいな肌をキープすることも自己管理のうち。美しく健やかな肌は好印象に直結するので、自分の肌に合うスキンケアを知っておくと安心です」

思い切って懐に
飛び込むが勝ち！
素直な心で信頼感を勝ち取ろう

上司がヒソヒソ話をしているのを見ただけで、「もしかして私、何かミスしちゃったかな…」と、不安な気持ちになってしまったことはありませんか？不安になるのは、信頼を得られているという実感がないから。では、そんな時はどうすればいいのでしょうか？

清水「苦手だと思っていた人でも、意を決して懐に飛び込んでいくと、親身になって話を聞いてくれたり、いざという時に味方になってくれたりするものなんです。おすすめは、アドバイスいただいたことは言われっぱなしにせず、すぐに実践して報告すること。そうすると、言った側も嬉しいし、もっとアドバイスしようとコミュニケーションが密になる、良いスパイラルが生まれます。つくり笑顔をする必要もなくなるので、ストレスもぐんと減りますよ」

感情的になるのはNG！
後輩を注意するときこそ
相手の気持ちに寄り添って

後輩との接し方はなかなか難しいもの。良好な関係を崩さずに、うまく注意するポイントは？

清水「頭ごなしにダメと叱るのではなく、『私もつい同じことをしちゃうんだけど、こうしたほうがいいよ』と言い方を工夫するだけで、“自分のことを考えて言ってくれているんだ”と伝わって信頼度アップにつながります。言うまでもありませんが、自分のミスを後輩のせいにするのはもってのほか。一瞬で信頼を失うので気をつけて」