今回のトレーニングにあたり、森氏の足元をサポートするのが、アシックスのハイブリッドなトレーニングシューズ 「fuzeX TR」だ。「fuzeX TR」は、前足部のミッドソール（甲被と靴底の間の中間クッション材）に、アシックススポーツ工学研究所で独自に開発したスポンジ材「fuzeGEL」を採用し、軽量化とともにクッション性と反発性を両立。また、屈曲溝の「AGILITYWEB」構造によって、トレーニング中、素早いスピードでさまざまな方向へと切り返す動作を可能にしている。

AGILITYWEBイメージ

「スポーツ用のシューズでも、前後・左右・上下、どこかにあまり心地よくないすき間が生じてしまうものですが、『fuzeX TR』は、非常に高いフィット感が得られますね」

「fuzeX TR」を身に着けた森氏は早くも好印象を抱いた様子。実は、「fuzeX TR」には、よりスムーズな動きを実現するためにフィット感を高めるべく、アッパー（甲被）の縫い目を極力なくす、ソールを薄くするなどのさまざまな工夫が凝らされているのだ。
実際にトレーニングに臨めば、「fuzeX TR」の実力はさらに明らかになるだろう。

最初に取り上げるトレーニング種目は「フロントランジ」。大腿四頭筋を中心に、足腰をしっかりと強化できるトレーニングだ。太ももの前側に意識を置き、じっくりと行うのがポイント。脚の付け根を刺激することによってヒップアップ、また膝まわりもすっきりとさせる効果がある。

まず、足をそろえて直立し、手は腰に。それから片足を大きく前に踏み出し、膝を90度に曲げる。そして背すじを伸ばしたまま、できるだけ深く体を沈める。その後、踏み出した足で床を蹴って、元の位置へ。これを左右交互に繰り返す。

「体を左右にぶらすことなく、前に踏み出した足の裏の前面と、後ろに伸ばした足のつま先で、自分の体重をしっかりと支える必要があります。つまり、ソールが高くて不安定だったり、靴底がすべりやすかったりすると、高い効果が得られません。『fuzeX TR』は、前側の足はもちろん、つま先だけで支えている後ろ側の足にもグリップが効くので、トレーニングが容易に行えそうですね」

「ジャンピングサイドステップ」は、太ももやヒップの筋肉を強化し、テニスやサッカーをはじめ、横への俊敏な動きが求められる球技などでのパフォーマンス向上にも非常に高い効果が期待できるものだ。

スピードスケートのフォームのように前傾姿勢をとり、片足に全体重を乗せて立つ。その態勢で1秒ほど静止した後、両手を開きながら脚をスライドさせるように広げてジャンプし、反対側の足で立つ。横に跳ぶ距離が大きいほど負荷が増し、効果は高くなる。

「基本的に片足で全体重を支え、なおかつ強く踏み切らなければならないので、負荷も大きく、足元にも注意を払いたいトレーニングです。ポイントは、止まる・踏み切るといった動作に関して、すべて横方向に力が働くこと。前後の動きに不都合がなくても、左右の動きの中では靴底が滑ったり、あるいは靴の中で足が滑ったりするシューズもあります。『fuzeX TR』は、横の動きに対しても床をつかむような感覚で止まれるし、だからこそ次に躊躇なく踏み切れる。足元に安定感があります」

3つ目は「シザースジャンプ」。下半身全体の筋力を高め、走行能力やカッティング（方向転換）能力アップに効果を発揮する。

両足を肩幅程度に広げ、両手は頭の後ろに組む。そこから真上にジャンプし、一番高い所で右足を前に、左足を後ろにして着地。再び真上にジャンプし、一番高い所で足の前後を入れ替え、左足を前に、右足を後ろにして着地する。この動作を交互に繰り返す。

「ジャンプし、左右の足を交互に入れ換える、負荷が高めのトレーニングです。ひんぱんにジャンプを繰り返すため、着地や踏み切りがしっかりできることに加え、足が空中にあるときにも違和感がない方が望ましいでしょう。軽い上に、ソールが薄くて軟らかく、フィット感の高い『fuzeX TR』は素足に近い感覚があるので、ダイナミックなトレーニングにも適しています。安定性と同時に、効率性も高めてくれるアイテムがあれば、トレーニングも楽しく続けられるのではないでしょうか」