Javaプログラミング/サーバサイド&ケータイJava

復活なるか? Visual Editor!

長らくEclipse Foundationから姿を消していたVisual Editorが、いよいよ復活? その開発版を使ってみましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

Visual Editorとは?


Eclipseは、Javaの統合開発環境として広く使われています。さまざまなプラグインが用意されており、どんなことでも拡張次第でできる!というのが最大の利点でしたが……。ごく基礎的なことのはずなのに、なぜか未だにできないでいることというのが、実はあります。それは「GUIのビジュアルなデザイン」です。

多くの開発ツールでは、マウスを使ってビジュアルに画面デザインを作成する機能が用意されています。が、Eclipseにはなぜかこれがありません。いえ、実は以前はあったのです。「Visual Editor」というプロジェクトが、Eclipse Foundationにあり、これをインストールすることで、AWTやSwingのウインドウやメニューをマウスで簡単に作ることができました。この連載でも、以前とりあげたことがあるので記憶されている方もいるでしょう。

ところが、Eclipseが3.2から3.3にバージョンアップした際、Visual Editorだけが取り残されてしまったのです。3.3への対応がなかなか実現できず、いつの間にかVisual Editorは「忘れられたプロジェクト」となっていきました。最近、Eclipseを使い始めた人の中には、おそらくその存在すら知らない人も多いのではないでしょうか。

が! 長い沈黙の末に、ようやく復活の兆しが見えてきました。まだ正式リリースは先ですが、3.3と3.4に対応したVisual Editor 1.3/1.4の開発版が配布され始めたのです。もちろん、正式リリースまではもう少しかかりますが、ともかく最新のEclipseである程度使えるビジュアルエディタがやっと出てきた、という点は注目すべきでしょう。ようやくEclipseでも、「マウスでちょいちょいと画面デザイン」ができるようになるのですから。

GanymedeにVisual Editorをインストールする


では、Eclipse Ganymede(3.4)にVisual Editorの最新開発版1.4をインストールしてみましょう。なお、ここではGanymedeに、日本語化のための「Pleiades」をインストールした状態で説明を行います。英語のまま利用している方は、日本語名を英語に置き換えてお読みください。

インストールは、ソフトウェア更新機能を利用します。以下の手順通りに作業をしてください。

1.まず、<ヘルプ>メニューの<ソフトウェア更新>を選び、現れた画面で「使用可能なソフトウェア」タブを選択します。

2.ソフトウェア更新に登録されたサイトの一覧が表示されます。ここにVisual Editorの更新サイトを登録します。「サイトの追加」ボタンをクリックしてください。
ソフトウェア更新のウインドウで、「サイトの追加」ボタンをクリックする。
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