可愛いハリネズミ、エキナケア
|
| エキナケアの花 |
今回取り上げたハーブは「エキナケア」という名前よりも、流通名の「エキナセア」の方が有名かも知れませんね。エキナケアと言う名前は、ギリシア語の「echinos(ハリネズミ)」からと言われています。花の中央部がトゲトゲしているところからきたのでしょう。プルプレア(purpurea)は、「紫色の」という意味で、こちらは花びらの色からきています。
同じく「echinos」を語源とする植物に、「Echinops(エキノプス)」があります。日本ではルリタマアザミの名前で親しまれていますが、エキナケアと同じく筒状花がハリネズミの針のように見えますね。またよく似た形状の花としては、ルドベキア(Rudbeckia)がありますが、こちらはキク科ルドベキア属になります。
《 エキナケア 》
学 名 : Echinacea purpurea
別 名 : エキナセア、ムラサキバレンギク、パープルコーンフラワー
原産地 : 北アメリカ
科 名 : キク科
属 名 : エキナケア属
性 状 : 耐寒性多年草
開花期 : 6~9月
花言葉 : 優しさ
北米先住民の風邪薬
エキナケアは、北アメリカ先住民の間で古くから風邪薬として使われてきたハーブです。エキナケアは体の免疫力を高めるほか、風邪やインフルエンザに対する抗ウィルス性、抗菌性などの効果があります。そのため、最近ではサプリメントにも取り入れられるようになりました。
エキナケア属の中でもハーブとしての薬効が認められているのは、
- エキナケア・プルプレア (Echinacea purpurea)
- エキナケア・アングスティフォリア(Echnacea angustifolia)
- エキナケア・パリダ(Echnacea pallida)
の3種類とされています。
今回はその中から、一般的に入手しやすいエキナケア・プルプレアを中心にご紹介しましょう。
エキナケアを種から育てる
|
| エキナケアの種は比較的まきやすい大きさで、発芽率もよい |
多くのハーブがそうであるように、エキナケアも生命力の強い植物です。ポイントさえ抑えておけば、さほど手入れの必要もないので、ビギナーにもおすすめです。
種まき適期は春か秋、発芽適温である15~25度をキープできればOKです。
育苗箱かポリポットに種まき用土を入れて湿らせ、種を点まきしたら薄く覆土して、発芽するまで乾燥させないように管理します。
本葉が3~4枚になったら1ポット1株にして株を充実させ、本葉が7~8枚になったら定植します。その後の管理は、次項の苗からの育て方に準じます。開花は、春まきの場合早ければ翌春に、秋まきの場合は翌々年の春になります。
エキナケアを苗から育てる
ポット苗を購入する際は、しっかりと充実した株を選びましょう。植え場所は、日当たりと通風、排水性の良い場所が適しています。乾燥気味を好むので、地植えの場合は植付け時と真夏など乾燥が続く日以外は特に水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、鉢土が乾いてから水やりするようにしましょう。過湿になると根腐れをおこしたり、ウドンコ病が発生したりしますから、梅雨時などは特に注意が必要です。
肥料は植付け前に元肥を与える程度で、特に必要ありません。
耐寒性があるので露地で越冬しますが、寒冷地ではマルチングを施してあげるとよいでしょう。その他、鉢植えでは根詰まりを起こしやすいので、年一回春に植え替えをしてあげます。
エキナケアの殖やし方
エキナケアは種まき、株分けで殖やすことができます。種は自家採りできるので、花後の花茎にティーパックなどを被せておくと自然に種が落ち、簡単に採取することができます。株分けの適期は、春3~4月頃です。
エキナケアの利用法
|
| エキナケアティーは淡白な味 |
エキナケアは、根・茎・葉・花と全草が利用できます。主に、茎葉や花を乾燥させて利用します。家庭で手軽に楽しむなら、風邪予防のハーブティーやエキナケアの抗菌作用が期待できるハーブバス、花色を楽しめるポプリといった利用法がお勧めです。
【ハーブティーの楽しみ方】
ハーブティーには茎葉や花を乾燥させておいたドライでも、その都度必要に応じて収穫したフレッシュを利用してもOK!ドライなら一人分ティースプーンに1~2杯くらいを、フレッシュの場合はドライの3倍量くらいを目安にティーポットor急須に入れて熱湯を注ぎ、5~10分ほど蒸らしていただきます。茶葉の状態では薬草っぽい匂いがしますが、ティーにすると気にならなくなります。味は淡白なので、お好みで紅茶とブレンドしたり、レモンやオレンジ、蜂蜜を加えるとおいしく頂けますよ。(※稀に、下痢などの副作用を起こす場合があるようです。多量摂取や、長期摂取は控えましょう。体質に合わない場合もありますので、異常を感じたときは飲用をお控えください。また、キク科植物にアレルギーのある方はご注意ください。
【ハーブバス、ポプリの楽しみ方】
 |
| エキナケアの茎葉を乾燥させたもの。匂いはちょっと青臭い感じ |
ハーブバスもティー同様に、ドライ、フレッシュどちらも利用可能です。布袋などに茎葉や花を詰めて、ハーブバスを楽しみましょう。ポプリは、乾燥させた花や葉をガラスや陶器のポプリポットに入れたり、サシェに詰めて楽しみます。
好みの香りのエッセンシャルオイルを加えても良いでしょう。また、刈り取ってそのまま切り花やドライフラワーとしても楽しめます。
日本では観賞用として人気が高いエキナケアですが、これから栽培を始めて来春は風邪予防に活用してみてはいかがでしょう。