その油、まさか流してないですよね?
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| 油を流しに?! |
揚げものをした後の油って、どうしていますか?網で漉してオイルポットに保管、その後新しい油を足しながら何度か使う、というのが一般的でしょうか。
でもそのうちに油もくたびれてきて、いずれ処分することになりますよね。そのまま排水口に流すと排水管のつまりの原因になるだけでなく、エコロジーの観点からもNG。結局、市販の吸収パッドに吸わせたり、固めて処分する処理剤を使っているという方が多いことでしょう。
そこで今回は、家庭から出た廃油を土に帰す試みをご紹介します。
準備するもの
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| 使い終わった油と米ぬかを準備 |
- 廃油(使い終わった食用油)1リットル
- 米ぬか 今回は900グラムほど使用
- ビニール袋(丈夫な漬物袋など)
- 素焼き鉢(10号程度)
- 堆肥か腐葉土
米ぬかは、精米もしているお米屋さんや精米所で無料~格安で入手できます。スーパーで売られている「ぬか漬けの素」などは、塩やぬか以外の粉類が入っている場合があるので、注意しましょう。
廃油から肥料へ
材料が揃ったら、作業開始です。
これから作るのは、「廃油肥料」と呼ばれるものです。油かすに似ていますが、市販の油かすは文字通り油を絞ったあとの「かす」に骨粉などを加えて肥料化されたものになります。
廃油肥料の作り方はいろいろありますが、今回はできるだけ土に帰すときに負担にならないものを作りたいと思います。
【作り方】
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| 米ぬかと油を混ぜる |
1. ビニール袋に米ぬかを入れ、廃油を加えます。
2. 米ぬかと油をポロポロになるまで、しっかり混ぜ合わせます。手がギトギトになるので、使い捨て手袋などをするとよいでしょう。
油が多い場合は、米ぬかを足して調整を。
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| 油と米ぬかを混ぜたもの |
3. 2.をひとまとまりにしたら、ビニール袋の空気を抜きながらしっかり密閉します。
念のため袋を二重にして、雨のかからない場所に置いて寝かせておきます。
密閉状態で1週間後、油とぬかはしっかり馴染んだようですが油臭さはそのままです。ここから、好気発酵に切り替えました。
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| 堆肥を混ぜ込む |
4. 3.のビニール袋に同量くらいの
※自家製堆肥を加え、まぶすようにしっかり混ぜ合わせます。
これを底穴に鉢底ネットを敷いて3センチほど堆肥を入れた素焼き鉢に移します。
適当な蓋(今回は漬物樽の蓋を使用)をかぶせて、雨のかからないところに置きます。
※堆肥を入れるのは土壌菌を加えるためなので、腐葉土や庭土などでも可能です。
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| 菌糸で覆われた |
5. 1週間後に蓋を開けてみると、全体が菌糸で覆われています。
シャベルで切り返すと、はじめは硬いのですが、徐々にほぐれてきます。
このとき油臭さは抜けていて、わずかに酸味が混じったような甘い匂いが……。
どうやら発酵は順調なようです。
底の方までしっかり切り返したら、再び蓋をしておきます。
6. さらに1週間後再び切り返し。前回より混ぜやすくなっています。
なお発酵の際に放出された水分が水滴となって蓋につくので、4.以降は時々この水気を切っておくようにします。
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| サラサラになった |
7. 6.から1週間後、水分が抜け発酵も治まった様子。手で触れてみると、サラサラになっています。廃油肥料の完成です!
発酵の進み具合などは季節によっても変化すると思いますが、今回は仕込からここまで約1ヶ月ほどかかりました。
その後の保管は、土嚢袋や麻袋、丈夫な紙袋など通気性のある袋に詰め替えて、直射日光や雨の当たらない場所に置きましょう。
使用のポイント
できあがった廃油肥料は、植物の根に直接触れないように施します。
既に植えられている植物には、株の周囲を中耕して土と混ぜ込むように施します。
はじめからあまりたくさん入れすぎないように注意しましょう。
なお肥料成分については、原料から推察するとチッソとリン酸に対してカリ分が少ないように思われます。またペーハーもやや酸性に傾くので、肥料を施した土壌の酸度が高いようであれば草木灰を加えましょう。土壌酸度を中和すると同時に、カリ分を補うことができます。
今回の廃油を土に帰す試み、いかがでしたでしょう。
できあがりまで時間がかかりますし、『固めてポイッ』というような手軽さにも欠けますが、実験感覚で一度試してみませんか?