レモンバームとミツバチの所縁
レモンバーム
またギリシア神話に、『神々の王ゼウスは幼い頃に乳母アマルティアに山羊の乳を、アマルティアの妹メリッサに蜂蜜を与えられて育った…』という話があります。このメリッサが蜂蜜をとっていた植物に、そのまま「メリッサ」という名を付けたとも言われています。
レモンバームのデータ
レモンバームは活力の源
このようにミツバチとは縁の深い間柄のレモンバームですが、その秘められたパワーにも注目!レモンバームは高血圧、神経性の消化不良、頭痛、ストレスなどに良いとされ、更に脳の活性化や若返りといった嬉しい効果も秘めています。 このことから、ヨーロッパでは昔から「活力の歓び」、「長寿のハーブ」と呼ばれ親しまれてきたハーブなのです。レモンとミントを合わせたような香りを嗅ぐだけでも、イライラや気分の落ち込みを取り除き、爽快感を与えてくれるレモンバーム。お庭に、一株は欲しいハーブですね。
レモンバームを苗から育てる
ヒョロヒョロよりズングリと茎間が詰まったものを |
苗の植え付け後はたっぷりと水やりしますが、その後は乾燥と過湿の両方に気をつけて管理します。肥料は、庭植えではほとんど必要ありません。鉢植えの場合には、月に1度1000倍に薄めた液肥を施す程度で充分です。
梅雨時の蒸れと、夏期の乾燥で枯らしてしまう場合があります。株の蒸れ防止には、収穫を兼ねて枝を透かしたり、3分の1ほど切り戻すなどして風通しを良くしておきます。鉢植えは特に夏期の水切れに注意し、半日陰に移動させたり、必要であれば夕方にも水やりしてあげましょう。
レモンバームは、耐寒性のある宿根草です。冬に地上部は枯れますが、翌春また新芽を出す植物です。降霜前に地上部を切り戻し、マルチングを施しておきましょう。
レモンバームを種から育てる
レモンバームの種 |
種の蒔き時は春か秋、発芽適温である15~20℃を保てばOKです。育苗箱などにばらまきし、覆土はせずに腰水で吸水させます。発芽までは土が乾燥しないように管理します。発芽後は順次間引きし、草丈3センチくらいになったらポリポットなどに移植します。その後、草丈10センチほどになったら定植します。以降の管理は、苗から育てる方法に準じます。
レモンバームの殖やし方
小さく、目立たないレモンバームの花 |
株分けは、通常の草花と同じように扱います。春か秋が、株分けの適期です。 性質は丈夫で、放っておくとどんどん株が大きくなるタイプです。2~3年に一度は株分けして、株の更新を図りましょう。
レモンバームを収穫しよう!
おすすめは、ハーブティー |
収穫したレモンバームは、ハーブティーやハーブバス、ポプリの他、サラダやスープ、ドレッシングといったお料理にも活用できます。その中でも、まず試していただきたいのは、やはりハーブティーですね。何しろ、「毎日飲み続ければ、長生きする」とまで言われるくらいですから。毎日とまではいかなくても、ちょっとした気分転換にでも味わってみてはいかがでしょう。
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