百花繚乱の桜が集う「桜の博覧会」!
「造幣局の桜の通り抜け」で花見三昧
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| 造幣局近く(北区天満橋1-1-1)にあるユースアートギャラリー。じつは明治4年の造幣局の正面玄関を移設したものです。「大大阪」の時代を彷彿とさせる名建築物(重要無形文化財)です。 |
みなさんが普段手にしている貨幣(硬貨)。その貨幣を作っているのが大阪造幣局です。紙幣(お札)は東京の国立印刷所が発行していますが、造幣局は日本に3ヶ所(大阪本局、東京支局、広島支局)あって、その本局はじつは東京ではなくて大阪の北区天満1-1-79にあります。※アクセスについては
こちらをご参照ください。
現在の日本では紙幣がメインで貨幣はサブとなっていますが、明治初期では出来たばかりの明治新政府が発行する紙幣には信用性がなく、金銀を含む貨幣こそが通貨の基本でした。大阪造幣局は明治4年(1871年)に我が国初の洋式工場による貨幣鋳造所として創業されましたが、まさに江戸時代の「天下の台所」から近代の「商都・大阪」への転換を象徴するモニュメントといえます。
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| 造幣局の「兼六園菊桜」です。水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の1つ、兼六園の桜です。菊のように花弁が多いのが特徴的です。画像出典元・木の情報発信基地 |
造幣局の桜は、明治初期に藤堂藩の蔵屋敷から移植されたものですが、あまりに見事であるので、明治16年(1883年)に「造幣局員だけではなくて、大阪市民の皆さんも楽しめるように一般開放しよう」と当時の造幣局長(元長州藩士の遠藤謹助)の粋な計らいから始まりました。じつは120年以上にも及ぶ大阪の伝統的、歴史的な花見イベントというわけです。ちなみに「通り抜け」というのは花見のルートが一方通行で引き返すことが出来ないことから、そう呼ばれるようになりました。もちろん入場は無料です。
「通り抜け」のメイン舞台は、造幣局南門(天満橋側)から北門(桜宮橋側)までの約560メートルの通路。そこに計370本の桜が咲いています(平成19年度)。「たったの370本?」とお思いかも知れませんが、造幣局の桜の通り抜けが特筆すべきなのは「124品種」もの桜が存在すること。東京都内の桜の名所として名高い上野恩賜公園が19種、新宿御苑が75種ほどですから、造幣局の桜の品種の多さは特筆すべきものです。平均すれば同じ品種の桜の花はわずか3本弱で、さながら「桜の百科事典」「桜の展覧会」のような花見イベントといえるでしょう。※マップについては
こちらをご参照下さい。
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| 貴重な桜の品種「紅手毬」です。ご覧の通り、枝に丸まって群生しています。画像出典元・木の情報発信基地 |
124品種の中には後水尾天皇が御車を返すほど見惚れたという京都御所の「御車返」(みくるまがえし)や、金沢兼六園にある「兼六園菊桜」(けんろくえんきくざくら)など、約20都道府県の名桜が植えられていて、同じように「桜」といってもピンクに黄色、白色、緑色っぽいものまであって、その花の奥深さ、美しさには息を呑みます。とくに桜の花が「てまり」のように密生して咲く「紅手毬」「大手毬」「小手毬」「養老桜」などは、なかなか見られない貴重な珍種ですのでお見逃しなく。
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| とくにオススメはライトアップされた夜桜!雅やかな春の宵の風情を掻き立てます。 |
イベント期間は一週間。平日は10時~21時、土日は9時~21時までで日没時から21時まではライトアップで夜桜も楽しめます。桜の開花状況によって開催日が変動するので、
公式サイトで要チェックしておきましょう。また一週間という短い期間に100万人前後の集客ですから、単純計算すれば1日平均では約15万人ほどの花見客が訪れることになります。とくに「土曜日・日曜日」「イベント初日」「イベント最終日」は大混雑して、わずか560メートルの通り抜けに2時間以上かかる事もあります(通り抜け途中でトイレはあります)。混雑を避けたいという方は平日昼間や雨天時などがオススメです。
さて、以上で「造幣局の桜の通り抜け」について簡単にご紹介しましたが、
次ページでは、ちょっと「通好みなお花見」として「水の都・大阪」の醍醐味が味わえる、こんなクルーズをご紹介しましょう。
<DATA>
■造幣局 桜の通り抜け
- 開催日:桜の開花状況によって変動
(公式サイトにてご確認ください)
- 時間:10:00~21:00(平日)
09:00~21:00(土日)
※日没後、ライトアップあり
- アクセス:地下鉄谷町・京阪本線「天満橋」駅(北出口下車)徒歩10分
またはJR東西線「大阪天満宮」駅(2番出口)下車徒歩15分
またはJR東西線「大阪城北詰」駅(3番出口)下車徒歩15分