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「ブログにコピペ」これって違法?コピペのルールとは

副業や趣味として手を出しやすいのがブログです。誰でも簡単に始めることができる一方、しっかり意識すべきルールもあります。「コピペ」もまさにその一つです。今回は、ブログにおけるコピペのルールを確認しましょう。

執筆者:元榮 太一郎

 

ブログにコピペって許されるの?

ブログにコピペって許される?

ブログにコピペって許される?

ブログを書いていると、オンラインニュース記事や他人のホームページの文章などをコピーアンドペースト(“コピー” と “貼り付け” を続けて行う作業のこと。略して“コピペ”)したい!と思うこともあるとおもいます。

コピペはとても便利ですよね!たとえば、ニュース記事にコメントしたいときには、ニュース記事をコピペして、それにつづけてコメントを加えた方が読み手も読みやすいです。また、ブログの文章を作成するときにも、他人の文章をアレンジすれば効率的に文章作成もできますからね。

でも、このような他人が作った記事や文章を勝手にコピペすることって法的に許されるのでしょうか?
 

他人のコンテンツを勝手にコピペするのは違法です。

ニュース記事や他人のホームページの文章などの“コンテンツ”は、「思想や感情の創作的表現」として著作権法という法律によって著作物として保護されているものがほとんどです。

ですので、これらのような著作物として保護されるコンテンツをコピペしてブログに書くためには、原則としてその著作物の著作権者の許諾が必要になってきます。そして、許諾を得ないで他人の著作物を無断でコピペしてしまうと、著作権法に違反することになってしまいます。

他人のコンテンツをコピペする際には十分な注意を払う必要があることを分かってもらえたでしょうか。


無断でコピペは原則違法・・・。ということは例外もあるの?実はあるんです。
 

「引用」すれば例外的に許される?

引用ルールをつかって適法にコピペしましょう!

引用ルールをつかって適法にコピペしましょう!

他人のコンテンツは著作権と言う権利で保護されているのですが、著作権法で定められている一定のルールを守れば、そのコンテンツの一部をコピペすることも許されるんです。この他人のコンテンツの一部を利用することを「引用」といいます。

引用として認められるためのルールは、かんたんに説明すると、次の3つを充たす必要があるといわれています。

まず、“引用する側のブログの本文”と“引用する他人のコンテンツ”に「主従の関係」があることが必要でしょう。
つまり質的にも文章のボリュームの点でも、引用する側のブログの本文が「主」、引用されるコンテンツが「従」という関係になければなりません。「●●●●新聞で以下のようなニュース記事がありました」などと書いて、それにつづけてニュース記事をコピペにしたものや、ニュース記事にかんたんなコメントをつけただけのものだと、例外的に認められる“引用”とはいえないでしょう。

つぎに、引用する他人のコンテンツが引用する側のブログの本文とはっきり区分されていることが必要です。引用するコンテンツ部分をカッコ(「 」)でくくるなど、ブログ本文と引用するコンテンツ部分が明確に区別できるようにしましょう。

最後に、「出所の明示」をすることが必要でしょう。●●●●新聞のオンラインニュース記事をコピペする場合であれば、「●●●●新聞のサイト名 ●年●月●日」という表示を記載しなければなりません。


気軽な気持ちでやってしまいがちな、他人のコンテンツのコピペ。著作権法に違反する可能性もあるので、十分に気をつけましょうね。

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