「ちょちょっとチアキさんッ!階段にホコリが積もっているザマス!」
「ああ、お義母さまゴメンナサイッ、今すぐお掃除いたします…」
「当たり前ザマス!まったくうちの嫁はなってないザマス!!!お父さまにもキツクお灸を据えていただくザマスッ!!!」
……なぁんていう夫のご両親と同居だったらイヤダナァ~……はっ! 本音が。
『同居』といえば「嫁イビリ」!「姑いじめ」! なんていう穏やかでないイメージが、いまだ付きまとっているのも事実。
とはいえ昨今、
『二世帯住宅』を建てるケースはじわじわ増加しています。
その理由には地価の高さ、不景気による雇用の不安、親の住まいのリフォーム時期に合わせての新築等々、経済的側面からの理由も大きいと思われます。
昔ながらのじめっとしたイメージを、合理性で払拭する『二世帯住宅』。
これは、親子が別々の
『世帯』として暮らす住まいのこと。
『世帯』とは、
【一つの家に住み、生計をともにして暮らしている家族の集まり(三省堂国語辞典)】のことですが、人を基準にした
『住まい』の数え方の単位でもあります。
言葉どおりに捉えればアレレ? これでは『同居』したら、もれなくひとつの世帯になっちゃうんじゃないの? という疑問が生まれますが、それでは『一世帯住宅』であって『二世帯住宅』にはなりません。
「親世帯」の「世帯主」は親。
「子世帯」の「世帯主」は子。
二つの世帯が一つ屋根の下暮らす家…だから『二世帯住宅』なんです。
そう、『二世帯住宅』を作って『同居』するということは、親子でも別々の家族同士という覚悟と認識、相手の『世帯』の尊重が肝要なのです。
それは、たとえ住まいが、どんなカタチであっても。
『二世帯住宅』というもの。大きく分けると以下のようになります。
(1)『完全同居タイプ』…普通の住まいにどちらかの世帯が入るだけの、べったり型。
(2)『部分共有タイプ』…玄関・キッチン・リビング・浴室など、部分的に共有し合う、ポイント型。
(3)『完全分離タイプ』…まるきり玄関から完全に別々にしてしまう、かろうじて同居型。
同じ『二世帯住宅』というくくりでも、全く住まい方が異なる「つくり」です。
(1)ではしょっちゅう顔を合わせる生活、でも(3)では殆どお隣りさんと同じ感覚。
玄関の数や位置によっては、「家を"区分登記"できるか」などという問題が生じてきます。
これが二世帯住宅を建てる際の、融資や税制で受けられるメリットに変化を与えるのですが、この話は長くなるので次回Close up!でみっちり触れたいと思います。
「同じ屋根の下」…であっても「二つの家族」。
外見、また公的な登記の面でも、そんな性格を窺わせているのが『二世帯住宅』です。