今回おじゃましたのは、那覇市三原にあるフラメンコ教室「富原千智フラメンコスタジオ」。入会待ちがあるほど那覇市内では人気のフラメンコ教室です。クラスは曲風により分かれており、「ソレア・ポル・ブレリア」というクラスを見学しました。
クラスが始まると
初めに驚かされたのが、レッスン開始の時間が近付くと生徒達が2列に並び、やがて音楽が鳴り、何の前触れもなく軽快なリズムで踊り始めたことです。後で聞くとこれは「セビジャーナス」というフラメンコの世界では有名な曲で、ウォーミングアップの意味も含めて踊るのだそうです。しかし、ウォーミングアップとはいえおよそ10分間、あのフラメンコの独特のリズムと華麗なステップを目の前で見せられると、ダイエットの取材であることを忘れてただ見入るばかりでした。
その後は、ブラソ(腕)の動かし方、サパテアード(靴音でリズムを打ち出す技術)、ブエルタ(回転)の研究へと続きますが、生徒さん一人一人の動きが微妙に違うのが気になって後で(生徒さん)に聞くと、フラメンコは他の舞踏と違い、いくつかの約束事さえ守ればステップや振り付け、曲のリズムや長ささえもその時々で自由に表現してよいというのが基本にあるとのことでした。また、そんな自由さがフラメンコの魅力の一つでもあるとも笑顔で教えてくれました。
さて、本題に入りますが、今回このクラスの生徒さん3人にお願いして、市販の歩数計をつけてレッスンを受けてもらいました。結果は1時間半のレッスンで平均5032歩。ただし、後で検証したところ、市販の歩数計ではフラメンコ独特のワンステップでツーアクション、スリーアクションあるサパテアードを正確に感知することができず、たとえ1拍で3回床を鳴らしたとしても、1拍は1歩としてしかカウントされませんでした。
カウントされなかったアクションを平均1拍につき1.5回として、その他歩数計ではもともと感知されない回転運動と腰の前後の運動を考えると、たぶん実際は5032歩の3倍以上の運動量(ウォーキングで言えば2時間以上、カロリーでいえば300キロカロリー以上の運動量)になるのではないかと思います。エアロビクスダンスでの同じ時間での消費カロリーが同じ300キロカロリーであることを考えると、フラメンコによるダイエット効果はかなり高いといえます。
ただし、フラメンコには一度踊ったら病み付きになるという常習性がある(生徒談)とのことですので、ダイエットに成功しても、フラメンコの魅力から抜け出せなくなったと言われても、私は責任を持てません。
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※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。