10月の相場は軟調に推移する傾向
10月は3月決算企業の中間決算発表が本格化する月です。発表を控えて投資家が売買に対して慎重になることで、相場は軟調に推移する傾向があるといわれています。そこで今回は、10月相場がどのような傾向があるのかについて、過去の株価データを用いて検証してみました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2013/07/31
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件
・9月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件
・25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
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9月末に全銘柄を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、10月は株価が上がりやすい月となります。反対に、損益がマイナスであるならば、10月は下がりやすい月だと言えるでしょう。
以上のルールで、過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
10月の株式市場の検証結果
勝率: 39.44 %
勝ち数: 27,944 回
負け数: 42,912 回
引き分け数: 2,021 回
平均損益(円): -2,649 円 平均損益(率): -1.32 %
平均利益(円): 18,610 円 平均利益(率): 9.31 %
平均損失(円): -16,618 円 平均損失(率): -8.31 %
合計損益(円): -193,074,367 円 合計損益(率): -96,540.76 %
合計利益(円): 520,034,766 円 合計利益(率): 260,023.94 %
合計損失(円): -713,109,133 円 合計損失(率): -356,564.70 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 0.729
平均保持日数: 27.76 日
検証結果を見てみると、勝率は39.44 %、平均損益(率)は-1.32 %となりました。勝率が50%よりも低く、1トレードあたりの「平均損益(率)」が-1.32%とマイナスになっていることから、10月は下落しやすい月だと言えるでしょう。
10月は、3月決算企業の中間決算発表が多く、決算の内容によっては、株価は大きく乱高下するリスクがあります。株価が乱高下する相場では、投資家が売買に慎重になるため、リスクを避けるため、投資家は手控え、相場全体が下落しやすい時期なのだと考えられます。
では、下がりやすい10月相場の中で、過去、好調な成績を残している銘柄を確認してみましょう。
10月の好調銘柄ランキング
上の表は、先ほどの検証結果において、勝率の高い銘柄のランキングです。
ランキング上位の銘柄を見ると、情報・通信業のフォーサイド(2330)、デジタルアーツ(2326)、オリコン(4800)などの銘柄が挙げられます。10月はこれら情報・通信業に追い風となる傾向があり、過去のチャートの動きを見ると10月から11月にかけて上昇しています。こうした銘柄は下落傾向の強い10月相場の中でも好調に乗り切ったことが多く、10月相場での株価上昇が期待できます。ぜひ、情報・通信業関連銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)