デジタル一眼カメラの基礎知識

ちょっとしたプロ気分が味わえる? 被写界深度とは?

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被写界深度とは?

グラビアや植物写真でよく見られる、被写体にだけピントがあっていて、周囲がきれいにぼけているという写真がある。

ああいった写真はプロ用の機材でなければ撮れないと思っている読者は少なくないのではないだろうか。

しかし、デジタル一眼カメラであれば、それほど難しくはない……いや、被写体を浮き立たせて、背景を溶かしただけの写真なら簡単に撮影できるのだ。

背景をぼかすと被写体が浮き立って見える。これは日本発の技法で海外でもBokehと呼ばれる。

背景をぼかすと被写体が浮き立って見える。これは日本発の技法で海外でもBokehと呼ばれる。


こういったピントがあっている部分が少ないことを「被写界深度が浅い」という。
つまり、被写界深度を浅くすることができれば、こういった写真になるというわけだ。
ぱっと見で被写体だけが浮き立っているので、写真の腕があるように見せられる。オススメの方法でもある。

では、被写界深度を浅くするにはどうすればいいか。被写界深度の深浅を変化させるにはデジタルカメラにおいては4つのパラメータが存在する。

被写界深度を浅くする方法1:F値を明るくする

F値というのはレンズのスペックにある『18-55mm/F3.5-5.6』という数字のF3.5-5.6の部分だ。この場合はズームレンズなので、焦点距離を変化させるにしたがってF値も変化する。このF値が小さければ小さいほど、被写界深度が浅くなり、大きくなると深くなっていく。

そのため、被写界深度を浅くしたいのであれば明るいレンズが必要となる。

被写界深度を浅くする方法2:焦点距離を大きくする

上記のF値が同じ場合、焦点距離の数字が大きければ大きいほど被写界深度は浅くなる。広角レンズの30mm/F1.4よりも、85mm/F1.4のほうがボケやすい。下のポートレイトも85mm/F1.4のレンズで撮影したものだ。
背景はもちろん、首のチェーンまでボケている。

背景はもちろん、首のチェーンまでボケている。


被写界深度を浅くする方法3:被写体を近く、背景を遠くする

被写体をできるだけレンズから近くに配置して、ピントを合わせたほうが被写界深度が浅くなる。特にマクロ撮影などでは被写体がぼけやすい。

被写界深度を浅くする方法4:撮像素子を大きくする

これは2の焦点距離に関係してくるのだが、撮像素子が小さいとレンズの焦点距離が小さくならざるをえない。そのため、被写界深度が深くなってしまう。被写界深度を浅い写真を撮影するためには、できるだけ大きな撮像素子を使用しているデジタルカメラを使う必要がある。

多くのコンパクトスタイルのデジタルカメラでは、この4が原因となって被写界深度が深くなってしまわざるをえない。そのため、ボケを楽しむにはデジタル一眼カメラが最適となるのだ。

レンズさえ明るく、かつそこそこの焦点距離を持っているものを用いれば、一般的なエントリー機として販売されているフォーサーズやAPS-Cでも充分だろう。むしろ、ボディはなにであっても構わない。単焦点の明るいレンズ、たとえば50mm/F1.4であれば充分にボケを楽しめるはずだ。

単焦点レンズに関してはまた別途にガイド記事があるので、そちらを参照していただきたい(参考ガイド記事:それでもあえて単焦点レンズを勧めるワケ)。

最終更新者:清水 博之 (更新日:2009年08月31日)

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