本格的にキャラクタービジネスに乗り出した任天堂
あのスマートフォンの人気タイトルともコラボ?
任天堂はゲームから生まれる大量のキャラクターを財産として抱えていますが、その活用には非常に慎重な姿勢を見せていました。ライセンス事業は、自社で製品を作らなくても、キャラクターなどを貸し出すだけで利益が生まれ、また、多様な商品が世に出ることでゲームの認知度も高まるなど、多くのメリットがあります。しかし、安易なキャラクター商品の氾濫は、消費のスピードを早め、かえってキャラクターやゲームの価値を下げる可能性がある、そう考えて非常に慎重に行っていたんですね。
しかし任天堂はそのリスクをとってでも、任天堂のキャラクターをゲーム以外の場でも広く目にする状況を作り、そのことによって新たな利益を生むという選択をしました。
さて、この試みは上手くいくのでしょうか。成功のカギはどこにあるのでしょうか?
amiiboにベンツにパズドラ
amiiboは2014年末までで、全世界570万体を出荷しています。すごい数ですね
もちろん、自社での活用だけではありません。2014年5月からはメルセデス・ベンツ日本の新型コンパクトSUV「GLAクラス」とコラボ。ベンツのCMにマリオが登場したり、逆にWii Uで発売されたマリオカート8にGLAなどのベンツのカートが登場し、話題になりました。
さらには、2015年1月に開催されたガンホー・オンライン・エンターテイメントの新作発表会では、パズル&ドラゴンズ(以下パズドラ)とマリオのコラボするニンテンドー3DS用ソフト「PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION」が4月29日に発売すると発表されました。スマートフォンで圧倒的な人気を誇るパズドラとマリオのコラボということで、こちらも大変な話題になっています。