「編集済み」をクリックしてみると
Facebookページの投稿に「編集」機能がついてからしばらく経ちます。投稿をしたあとに、誤字・脱字に気づいたり、文言を変えたくなったりすることがあるという方には、嬉しい機能です。ただし、ちょっと恥ずかしいのは、投稿後に編集すると、投稿に「編集済み」と表示され、そのリンクをクリックすると、投稿を見ることができる人全てに編集した内容が表示されてしまうのです。
編集済みのリンクをクリックすると編集履歴が表示される
例えば、感動話を投稿してたくさん「いいね!」がついたあとに、全く別の投稿内容に書き換えてしまう、という使われ方をされる可能性があります。この場合、編集後に投稿を見た人には、その投稿が評価されている投稿だと思ってしまいがちです。その投稿の中に、別サイトに誘導するリンクが含まれていたらクリックしてしまうこともあるでしょう。
こうした不正を防ぐために、あえて編集の履歴を表示させるようにしているのです。
Facebook広告にも編集済みがついていることがある
さて、Facebookページの場合、タイムラインに投稿した内容にお金を払って「宣伝」してリーチを広げることができます。費用を払ってリーチを獲得する投稿には、他の投稿と区別するために小さく「広告」と表示されています。たまに、広告と表示されている投稿にも「編集済み」と表示されているものがあります。
例えば、こちらの広告です。
編集済みと表示された広告の例
編集履歴を確認すると、文言がよりキャッチーなものに変更されていた
上記の編集は、よりユーザーに訴えかけるための文言の変更であって、問題はありません。
スパム確定の「編集済み」の広告の例
問題なのは次の投稿です。「10キロ痩せました!」という広告に「編集済み」の文字がある
元の投稿は髪型の話だった!別に太っているつもりもない写真だった!
「新しい髪型を決めるのって、特別な時にぴったりのドレスを選ぶのと同じくらい悩むよね。ケートさんとアキさんがお気に入りの髪型をシェアしてくれました。どっちもステキ!」
というもの。
ダイエットの使用前後どころか、異なる二人の女性がそれぞれ自分の髪型を自慢するために送った写真だったのです。別に片方がぽっちゃり系であることも関係ないのです。
投稿にはたくさんのコメントがついていましたが、この編集済みのトリックを指摘している人はいませんでした。多くの人が半信半疑ながらも、このリンクをクリックしてしまったこも考えられます。
現在はこのページはないようです。予想ですが、適当なページを買うか、あるいは作成してしばらく運用して、投稿に「いいね!」を集めた後に元の投稿を編集して宣伝しているのではないでしょうか。おそらくスパム報告されてページが停止するまでの期間に大量にリーチさせ、ひっかっかったユーザーをサイトに誘導しているのでしょう。
皆さんも、「広告」と「編集済み」の両方がついているFacebookページの投稿には、充分ご注意ください。