■11月株式市場の傾向
今回は、11月相場がどのような傾向があるのかについて、過去の株価データを用いて検証してみました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2013/09/26
1銘柄当たりの投資金額:20万円
買い条件
・10月末の最終営業日の寄り付きで買い
売り条件
・25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
10月末に全銘柄を購入し、25日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、11月は株価が上がりやすい月となります。反対に、損益がマイナスであるならば、11月は下がりやすい月と言えるのではないでしょうか。
以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
■株式市場の傾向(11月)の検証結果
勝率: 37.03 %
勝ち数: 23,761 回
負け数: 40,405 回
引き分け数: 1,597 回
平均損益(円): -7,962 円 平均損益(率): -2.65 %
平均利益(円): 27,197 円 平均利益(率): 9.07 %
平均損失(円): -28,952 円 平均損失(率): -9.65 %
合計損益(円): -523,588,549 円 合計損益(率): -174,531.99 %
合計利益(円): 646,220,257 円 合計利益(率): 215,410.39 %
合計損失(円): -1,169,808,806 円 合計損失(率): -389,942.38 %
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 0.552
平均保持日数: 27.82 日
以上が、株式市場の傾向(11月)の検証結果です。検証結果を見てみると、勝率は37.03 %、平均損益(率)は-2.65 %となっています。勝率が低く、1トレードあたりの「平均損益(率)」が-2.65 %とマイナスになっていることから、11月は下落しやすい月と言えるでしょう。
11月は10月と同様に、多くの3月決算企業の中間決算発表を控えており、決算の内容次第で株価は敏感に反応する傾向があります。発表される業績に依存して株価が上下するリスクを回避しようと投資家が買いを控えるために相場は閑散としたものになります。そして、相場が閑散とし出来高が少ないために、株価は上昇しにくく、弱気になった投資家の売りが入りやすいことが11月の株価が軟調に推移しやすい要因と言えるでしょう。
今回の検証では、11月相場には下がりやすい傾向があることが分かりました。では、そのような下がりやすい傾向がある中でも、過去、好調な成績を残している銘柄を確認してみましょう。
■11月好調ランキング
上記の表は先ほどの検証結果において、勝率の高い銘柄のランキングです。ランキング上位の銘柄を見ると、ブロンコビリー<3091>、サンマルクホールディングス<3395>、かんなん丸<7585>などの銘柄が挙げられます。これらの銘柄の共通点は、飲食店を営業する銘柄であるということです。飲食業関連銘柄はディフェンシブ株であり、下げの傾向が強い11月相場でも比較的高いパフォーマンスを残せていると言えるでしょう。また、ご紹介した上記の銘柄の内、かんなん丸<7585>、ブロンコビリー<3091>は12月優待銘柄でもあります。11月から12月の権利確定日にかけて、個人投資家の優待狙いの買いが入りやすいことは株価上昇の要因のひとつでしょう。ぜひ、11月投資戦略の参考にしてみてください。
【期間限定】今回の検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください
(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)