子育て/毒親・過保護・過干渉

ヘリコプターペアレントにならないために:前編

ここ数年でよく聞くようになった「ヘリコプターペアレント」という言葉。特徴は、親の過干渉、過管理、過保護。この言葉の発祥の地であるアメリカの研究を交えながら、私達ママ世代ができる子どもとの適切な距離感についてお伝えします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

ヘリコプターペアレントが子どもに与える影響

ヘリコプターペアレント、その特徴は、過干渉、過管理、過保護

ヘリコプターペアレント、その特徴は、過干渉、過管理、過保護

最近「ヘリコプターペアレント」という言葉をよく聞くようになりました。

上空を細かな動きで旋回するヘリコプターのごとく、子どもを常に観察し続ける親のことを指します。特徴は、過干渉、過管理、過保護。つまり、
  • 子どものことに頭を突っ込み過ぎ
  • 子どもの生活を管理し過ぎ
  • 子どもの行動を守り過ぎ
な親のこと。

アメリカの大学が行った調査で、母親のヘリコプターペアレント度と子どもの精神の不安定さには大きな相関があることが分かりました。(*)

この研究で分かったのは、「母親が過干渉だ」と答えた子ども達は、自分のことを、
  • 気分の落ち込みが激しい
  • 不安になることが多い
  • 人間関係が苦手だ
  • 能力が劣っている
  • 現在の生活に満足していない
  • 自主性に乏しい
  • 自分ひとりで決断ができない
と答える傾向が強かったそうです。

>>この結果が教えてくれる大切なメッセージについて、次ページでくわしく見ていきましょう

*出典:アメリカの学術誌Journal of Child and Family Studies (2013) 「Helping or hovering? The effects of helicopter parenting on college students' well-being」より
 
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