ブリュッセルのエリアガイド(3ページ目)

国際機関が集まり近代的な顔をのぞかせる
サンカントネール公園とEUエリア

市の中心地にあるグラン•プラスからおよそ2キロほど東方には、ベルギー独立50周年を祝って国王レオポルド二世が作らせた広大なサンカントネール公園があります。ここを訪れる人が目を奪われるのが堂々たる風格の凱旋門。門の上の見晴し台は市内有数の展望スポット。敷地内にはアールヌーヴォーのコレクションが素晴らしいサンカントネール博物館、世界最大のクラシックカーコレクションが圧巻の自動車博物館(オートワールド)、王立軍事歴史博物館を併設。

サンカントネール公園前のシューマン広場からレオポルド公園一帯にかけては、EU（欧州連合）や NATO（北大西洋条約機構）といった重要な国際機関が集まる近代的なエリア。やや無機質な都市型の建築群は、風情溢れる古都ブリュッセルを愛する人たちに不人気ではありますが、欧州の政治、経済、外交、安全保障の中枢を司る国際都市ブリュッセルのもうひとつの顔をのぞかせて興味深いものです。

ビジネスマンや外交官たちの存在は、市内のレストランの値段を上げがちと囁かれますが、反対に彼らが町から消える時期はホテルの値段がぐっと下がります。例えば週末や祝日、または年間で言えば7月、8月、12月、1月がホテルの値引きが多い狙い目の時期です。