期待すればガッカリな衝突事故防止システム
ダイハツ・ムーヴ
衝突事故防止システムのセンサーは、赤外線レーザー
つまり30km/hを1km/hでも超えたら機能停止となり「付いていない」のと同じになる。アイサイトやボルボのシステムのように「30km/hまでなら停止し、それ以上でもフルブレーキ掛けて速度を落とす」という制御はしていない。30km/h以上になると諦めちゃうのだった。
追突せずに停車できる速度は20km/h
ムーヴについていえば、追突せずに停車できる速度も20km/hと低い。21~30km/hだと追突する可能性が大きくなっていくそうな。ということで、大きな期待はしちゃダメ。ただ30km/h以下で追突したケース、私も1回ながらあります。あの時の事故についちゃ防げたと思う。
ムーヴの強み。そしてライバル
ダイハツ・ムーヴ リア
燃費改善幅は2km/Lと7%ほど。実燃費なら1km/L少々の差という感じ。これだけ違えば毎日使っている人なら実感出来ると思う。大幅な性能向上と評価していいだろう。なのに5万円も値下げしたのだから素晴らしい。スズキ・ワゴンRと比べたら、決定的なアドバンテージになる。
ただ魅力的なスタイルを持つホンダN-ONEと比較したら迷う。N-ONEは横滑り防止装置付きで115万円。ムーヴだと113万円でわずか2万円差。追突事故防止装置を高く評価するか、おまけの機能だと思うかで違ってくる程度。ここは人によって判断基準が違うだろう。
そうそう。スバル向けOEMの「ステラ」も、多少の価格差があるだけで内容はムーヴと全く同じ。発売前に「ステラはアイサイトと同じく30km/hから停止可能になる」という情報も流れていたが、スバル側からそういったリクエストを受けておらず、結果同じ性能になっているそうな。