優れた経営で株価上昇が続くウォルト・ディズニー
日本でも大人気のディズニー!本家の株価にも注目です!
上の30年月足で長期株価を見ると、2000年前半にROE利益率が急落して株価も停滞する時期がありますが、矢印のある10年前、20年前、30年前の株価は、それぞれの期間の最安値であります。つまりそれらどの地点で購入しても、最も安く買えたものが先月最高値となったことになり、同じく米国の優良企業であるP&Gやナイキなどと同様に、超長期で高値を取り続ける無限成長企業のようであります。
マクドナルドやウォルマートなど、同様の米国株は多くあります。30年以上に渡ってこのようなチャートを持つ企業は日本に1社もなく、米国にウォーレン・バフェットのような超長期投資家の成功を数多く生んだ要因が、これらグローバル企業の継続成長能力です。長期投資が常に正しいのではなく、結果の良し悪しは時と場所に拠るのです。米国株ではこういった企業に投資し続けるのも一つの方法と思います。
業種区分はメディア業
ディズニーと言えばディズニーランドの運営が有名ですが、会社の業種区分はメディア業となり、部門別で最も大きいのはメディア・ネットワーク部門となります。この部門は全米三大ネットワークのABC(アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー)や、ケーブルテレビのスポーツ専門チャンネルであるESPNなどを傘下に持ちます。テーマパーク部門では、2005年に50周年を迎えたLA近郊のアナハイムにある初代ディズニーランド・パークをはじめ、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドを保有するほか、パリにあるユーロ・ディズニーの株式の40%を、また香港ディズニーランドリゾート株の47%を持ちます。さらに建設中の上海ディズニーリゾートの権益も43%保有し、直接出資した上で影響力を持ちながら運営を行います。ただ、部門別売上で第2位となるこのテーマ-パークの利益率は13%程度であり、利益率30%を超えるメディア部門が、売上・利益とも稼ぎ頭となっています。この為同社はメディア業種に分別されます。
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