お笑い芸人が作ったゲーム
レンタル武器屋deオマッセは、魔王を倒す勇者の物語……ではありません
しかし、このレンタル武器屋deオマッセは、他の3人のクリエイターが制作したゲームと比べても全く遜色ない、いや、ガイドの個人的な感想を言わせて貰えば4つの中で1番面白かったとすら言えるゲームでした。
特に秀逸なのはその物語。松野氏や須田氏など、シナリオや世界観に定評のあるクリエイター作と並んでも、プレイした後にお話が面白かったなあと真っ先に思ったのはレンタル武器屋deオマッセでした。
なんでこんなに面白いのか。シナリオそのものが良くてきているということもありますが、面白さの理由はシナリオの見せ方、体験のさせ方にあると感じました。レンタル武器屋deオマッセがどういう形で物語を表現しているのかご紹介し、ゲームと物語の関係についてお話してみたいと思います。
世界を救う、手伝いをする。
色んな冒険者が色んな目的を持って武器を借りに来ます
冒険者のレベル、得意な武器や攻撃、これから行こうとしているクエストに登場する敵の弱点などを考慮して最適な武器を貸さなければいけません。お会計は冒険から帰った後の成功報酬ということになりますので、ナマクラを貸してしまうとお金が貰えないばかりか、時には武器を壊してきたり、無くしてきたりしてしまうこともあります。
武器を作って冒険者のクエストを助け、冒険者が成長していくとともに、自分も成長してまた新しい武器を作り、いつかは魔王を倒す冒険者に最強の武器を渡すことを目指して日々精進を続けると、そんなゲームになっています。
レンタル武器屋を運営というだけでちょっと面白そうな感じがありますが、このゲームの肝は武器作りだけではなく、武器を作った後の冒険者達の様子を知る過程にあります。