価格は気になるものの、さすがの技術力
実際、クラウンやセルシオからカローラに乗り換える人達も出てくるかもしれない。そんな人なら最上級グレードといえども190万円。決して高く感じないか? いずれにしろ価格引き下げで若い層を狙う、というより、カローラにカムバックしてくるシニア層狙いというコンセプトである。昨年稼動を開始した最新鋭のセントラル自動車(株)宮城工場で、日本国内向けに生産される
だからこそ1.5リッターエンジン搭載車のマニュアルミッションを残した。シニア層は操作ミスで暴走事故になってしまうAT車より、運転しなれたマニュアルの方が安全だと思う。もし読者諸兄のお父上やお爺さまのクルマを考えているなら、カローラ・アクシオのマニュアルなど好適です。
技術的には評価すべき点が多い。例えば車重。1.3リッターはCVTでも1050kgと軽い。コンパクトカーのヴィッツにトランクを付けた『ベルタ』の1.3リッターですら1030kgある。カローラ・アクシオにはVSCやサイドエアバッグが標準装備されることを考えれば、むしろ軽いほど。
1.5リッターの上級グレードにアイドリングストップも選択可能。こいつを選択するとJC08で21.4km/Lと、1500ccクラスTOPの低燃費になります。ただオプション価格は5万4600円と、ガソリンを節約できる金額じゃペイできない割高価格。あまり売れないか…?
100万円を切る価格で出てくれば若いユーザー層を掘り起こせ、「カローラ・ルネッサンス」になったかもしれないが、発表された価格やグレード展開を見て「シニア御用達ですね」と思った次第。ちなみにシャシは先代のキャリオーバー(流用)でなく、前述のベルタです。車格的にはひとつ下がった。
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トヨタ カローラ・アクシオ