寒いときはうらじゃ鍋! 鬼も思わず逃げたしたくなるうまさ
うらじゃ鍋(写真は3人前)。スープはしょうゆ、黒ごま、豆乳から選べますが、今回はしょうゆ仕立てで。豚肉や鶏団子、ゴボウやたまねぎといった野菜からもうまみが出て、唐辛子のおかげで心もおなかも温まります
岡山空港温泉レスパール藤ヶ鳴(ふじがなる)。岡山空港の滑走路が正面に見えるホテルとして飛行機ファンの間で有名です。
ここの名物が「うらじゃ鍋」。うらじゃとは「鬼」のこと。昔から、寒くなってくると鬼に見立てた邪気を追い出すという願いを込めて作られた鍋だそうです。それを商品化したのがこちら。具は岡山産ピーチポーク、桃太郎地鶏のつくね、たっぷりの旬野菜。好みの量の唐辛子とごまを鍋に直接ふり入れて、グツグツ煮れば出来上がり! 「これからの季節は白菜を入れるとおいしくなってくるんですよ~。お風呂上がりにぜひ召し上がっていただきたいですね」と広報の日野浦康文さん。そう、ここは温泉もあり、ひとっ風呂浴びたあとだと、さらにビールが進むのです。
この鍋、シメの雑炊も最高なのですが、若いホテルスタッフの間で人気なのは、その前にラーメンを入れること。「これがまたスープと合うんです」と日野浦さん。確かに、お肉から出る脂がスープに溶け出し麺によくからみ、ちょっとB級グルメっぽい濃厚な味がハマるのです。そのあとさらに雑炊を作ったら、かなりおなかいっぱいになりました……。炭水化物取りすぎ? いえいえ、そんなの気にしない! 今日に限っては(うらじゃ鍋は館内の「味の郷」にて提供。雑炊セット付き1人前1200円。ラーメン麺プラス200円)。
うらじゃマン。唐辛子の赤と鶏団子の白が見事なコントラスト。皮にまで唐辛子を入れたというのがキモ。コンビニの中華まんよりひとまわり大きく、男子向け豪華肉まんといった雰囲気
さらに、「今、新製品の最終調整中なんですよ」と日野浦さん。その名も「うらじゃマン」。唐辛子の入った生地に千屋牛のスジ煮と鶏団子を包んで蒸し上げたもの。鶏団子には、桃太郎伝説に欠かせないキビも入っているのがポイント。スジ煮の食感と濃厚、生地の辛さなど、パンチ効いてます!(2012年2月発売予定)。
たんわりとした食感とトマトの香り「とまとん」
とまとん。だいだい酢を配合したオリジナルのめんつゆがよく合います。よく混ぜて召し上がれ!
すぎ茶屋の社長、杉本さん。足踏み製法のうどんも評判ですが、てきぱきかつ熱い仕事ぶりに、これまた女性ファンも多いとか
麺類好きの間でも、まだ知る人ぞ知る存在の岡山うどん。「大きな特色は足踏み製法で太麺。そして“たんわり”でしょうか」とは、うどん専門店
すぎ茶屋社長の杉本恒一郎さん。たんわりとは、岡山の言葉。もっちりとした表現のときに使うそう。
すぎ茶屋本店は岡山から鳥取に抜ける国道53号線沿いにあり、「つい立ち寄っちゃう関所みたいなとこだよ」と常連客は笑います。こちらで人気なのが、「とまとん」。岡山特産の桃太郎トマトを麺に練り込んだ、サラダうどん専用麺です。ゆでたあと冷水でしめた麺に野菜をトッピングして、特製つゆとマヨネーズをかけていただきます。麺はほんのりトマト味。「飽きのこない味にするように、トマトを練り込む割合を決めるところがいちばん悩みました」(杉本さん)。
すぎ茶屋本店の店長、成田寿明さん。製麺責任者でもある。両手には、とまとんのかわいいパッケージ
夏季限定メニューですが、おみやげ用半生麺は通年販売しています。トッピングはコンビニで売っているカップサラダをのせてしまえばラクチン。桃太郎トマトもざくざく切って添えれば完璧です(2食入り箱700円)。
酪農家自ら作る無添加ヨーグルトが生み出す「やさいグルト」と「建部ロール」
建部ヨーグルトの商品。やさいグルトは2012年商品化予定。もなか100円もアイスクリーム生地を余らせないように作ったもの。牛に敬意と愛情を払っていることがよくわかりました
建部ヨーグルト社長の下野雅祥さん。癒やし系キャラで若い女子に人気なのです
建部ヨーグルトは、旧建部町内産生乳100%で作られる無添加のヨーグルト。社長の下野雅祥さんは酪農家でもあり、生乳を無駄にしないためにヨーグルトを作りたいという一心で20数年前に起業。子供たちに、地元産の安心なヨーグルトを食べさせたいという地元のお母さんの間で知られていましたが、最近は東京の有名百貨店バイヤーが訪ねてくるほどに。
最初はなにもかけずプレーンヨーグルトを食べてみると、牛乳らしい酸味と独自のコクがあり、後味はさっぱり。このヨーグルトをベースに作ったのが、「やさいグルト」。なんと野菜を加えた飲むヨーグルトです。味はきゅうりとトマトの2種類。トマト味はオリーブオイルと塩味が効いています。確かにインドではヨーグルトを使ったサラダもあるので、これはいけそうと話したら、「ドレッシングとしてもおすすめしています」と下野さん。店頭で販売しているヨーグルトのソフトクリームもおすすめです。 食後はおなかのなかで乳酸菌が頑張ってくれている感じがしました。
国道53号線沿いにあるケーキハウスキシモト。地元のおいしいケーキ屋さんとして愛されています。店長、姿勢も心もまっすぐな方でした
また、町内のケーキ店「ケーキハウスキシモト」では、建部ヨーグルトを使ったロールケーキを作っていると商工会グルメ番長の瀧本さんから聞き、いきなり訪問。岸本さん夫妻が切り盛りする愛らしいたたずまいのケーキ屋さんです。ロールケーキは、その名もそのまま建部ロール! ヨーグルトのクリームは爽やかな酸味があり、甘いものが苦手な人でも楽しめるやさしい味です。
「下野さんに相談したら、ふたつ返事でヨーグルトを提供してくださいました」と岸本さん。地元で協力しあっておいしいものを作る、そういった助け合いの土壌が岡山にはあるようです。
建部ロール260円。クリームはもちろん、ロール生地がふんわり美味。レベルの高さを感じました
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