慢性疲労症候群

更新日:2006年08月14日

意外と多い?! 現代人をおそう無気力症

何となく無気力……。意欲・感情・情熱がスランプになった無気力症は「アパシー」と呼ばれます。現代人に多く、病気の症状とも考えられるこのアパシーの治療法などについて解説します。

もしかしたらアパシー?
もしかしたらアパシー?
どうにも気持ちの乗らない時ってありませんか? 例えば、仕事に取り掛かっても、モチベーションがあがらず、いつまで経っても仕事が終わらなかったり、そもそも仕事そのものへ興味が湧いてこない。友人と遊びに行っても、盛り上がっているみんなのノリについて行けず、自分だけ冷めてしまっている。

今回は、「意欲・感情・情熱がスランプになった状態(=アパシー)」について、お話したいと思います。


アパシーが長引くのは危険

一時的にアパシーになる事は誰にでもありますが、アパシーの状態が長引くとどうなってしまうでしょう? ここで、動物の例を出してみます。

大分前のことですが、ガイドの毎日の通り道に、犬を飼っている家がありました。犬小屋が道路脇なので、犬の様子がよくわかります。その家の前を通ると、ガイドは犬に元気良く吼えられていました。毎朝、その家の前を通ると決まって、犬小屋の前には空の皿があり、鎖は外されていました。食事を終えて、散歩へ行く前のようで、犬はうれしそうでした。

ある時、その家の前で、ガイドはいつものように吼えられたのですが、どうも吼え方がいつもと違っていました。その後、朝通った時、犬が鎖につながられたままでいる事に気づきました。どうも、散歩に連れていってもらえなくなったようでした。

飼い主さんの体調が悪くなられたとか、何か、理由があったのでしょうが、その後も、犬は鎖につながれたままでした。やがて、その家の前を通っても、その犬は地面に横になったままで、ガイドを吼えないばかりか、見向く事もなく、何の反応もありません。

散歩という生きがいを奪われてしまった犬は、人生(?)に絶望し、何もかも興味を失ってしまったように見えます。犬と人間を同列には扱えませんが、人間にも同じような事が起こり得ます。生き甲斐を見出せなくなった時や、現実と理想のギャップに戸惑った時には、失望感、無力感といったアパシーを覚えやすいものです。代表的なものが、新入生の五月病などでしょう。

大抵の人にとってアパシーは一時的ですが、長引くと何にも関心を持てなくなり、家に引きこもってしまうような「無気力症(アパシー・シンドローム)」になってしまう危険があります。アパシーは長引かないようにしなくてはなりません。

>>それにはどうしたら良いの? 対処法は次ページへ>>
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この記事の担当ガイド

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中嶋 泰憲

慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。留学先でのカルチャーショックから、自…

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