医学博士。日本小児科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医。他にも、メンタルヘルスマネ…
アトピーのかゆみ対策・スキンケア・保湿
更新日:2009年11月24日
冬が近づくと、アトピー性皮膚炎の人は肌の乾燥や赤み、痒みに悩まされることが多いようです。季節のせいではなく、これは「乾燥肌」「敏感肌」と呼ばれる状態。乾燥肌、敏感肌の状態を知り、肌をチェックしスキンケアをすることが大切です。
乾燥する季節である冬、乾燥肌や敏感肌などのお肌のトラブルを感じる人が多いようです。特にアトピー性皮膚炎は大きな悪化因子の一つ。来る11月21日、「スキンケア大学」でお話をすることになりましたが、今回はいち早く、この「乾燥肌と敏感肌」について説明したいと思います。
アトピー性皮膚炎の皮膚は傷んでしますので、敏感肌、乾燥肌になっています
(清益功浩 著「アトピー治療の常識・非常識~知ってなっとく!最新治療」より引用
皮膚は角質層で水分の蒸発やアレルゲン(アレルギーを起こす物質)、病原体の侵入を防いでいます。この角質層が何らかの原因で傷んでいると、敏感肌や乾燥肌になってしまいます。この原因の1つがアトピー性皮膚炎。つまり、アトピー性皮膚炎があると、敏感肌、乾燥肌になりやすいのです。
「乾燥肌」は文字通り水分が蒸発している状態なので、肌からの水分蒸発を防ぐのが対策の中心になります。水分蒸発を防ぐためには、保湿剤を使ったスキンケアが有効。保湿剤には水分の蒸発を防ぐものと皮膚の水分を保持するものがあります。皮膚の状態を正常に戻すことも水分を保持することになります。
アトピー性皮膚炎の炎症をある部分は、皮膚が傷んで、乾燥しがちになるので、炎症を抑える薬、ステロイドや免疫抑制薬を使って、皮膚を正常の状態に近くしましょう。
敏感肌は、普段の衣類でも肌が痒くなったり、痛みや違和感を感じてしまう状態の肌。皮膚が傷んでいることで、皮膚の神経が刺激され、様々な感覚に過敏になってしまいます。皮膚の刺激を少なくするために、綿などなるべく柔らかい素材のアンダーウェアを着用しましょう。
敏感肌は、乾燥肌を伴うことを多いのも特徴。そのため、乾燥肌と敏感肌の対策は基本的には同じです。傷んだ皮膚を水分保持も含めて正常にしていきましょう。敏感肌の原因の1つであるアトピー性皮膚炎の傷んだ皮膚を正常に近づけるために、炎症を抑える薬としてステロイドや免疫抑制薬を使うことがあります。
乾燥肌、敏感肌の対策は、スキンケアが重要です
アトピー性皮膚炎はもちろん、敏感肌や乾燥肌など皮膚が傷んだ状態のときには、肌をいたわるスキンケアを行うことが大切です。