不妊症/不妊治療の病院・クリニックの選び方

不妊体験記パート2 私が病院を変えた理由

私の友人が不妊治療の体験記を送ってくれました。温厚な方なのに何故、病院を変えたのかを書いて頂きました。

執筆者:池上 文尋

不妊体験記シリーズの第二弾です。今回の主人公、Kさんは温厚でどちらかというとうおっとりしている感じの女性です。あまり人の事を悪く言ったりするような方ではないのですが、つらい経験をしたので私にメールを送ってくれました。その内容をお伝えしようと思います。





私が不妊治療を始めたのはちょうど1年前です。結婚して3年になるのですが、子供が出来ないのでとりあえず検査に行こうということで近所の産婦人科医院に行きました。そこはそのエリアで最も大きい産婦人科医院でした。
まず診察室に呼ばれて入ったら年は40歳ぐらいのTドクターでした。自分の問診表を見ながら、「基礎体温表は持ってきた?」と聞かれました。「いや、持ってきていないのですが」と言ったら、「これだから困るよな、最近の若い人は。もうちょっと勉強してもらわないと」。何も知らないので恐縮して「次には必ず持ってきますので」と謝って、血液検査だけしてその日は帰りました。

そして次の診察の時、基礎体温表を持って診察を受けました。前回の血液検査の結果と基礎体温表を判断してもらうためです。今回のドクターは50歳代のFドクターでした。

血液検査の結果は私にとって残酷なものでした。クラミジア陽性でした。そして基礎体温もバラバラで不安定でした。Fドクターがこういいました。「クラミジアが陽性ですね。これは性感染症の可能性が否定できません。よって旦那さんも同時に治療が必要です。それから基礎体温から考えてホルモンバランスも悪いようです。こちらも治療をしなくてはいけません。先が長いですが一緒に頑張って行きましょう。」

そして3日後、旦那を連れて診察に行きました。そしたら最初に診察をしたTドクターが出てきました。カルテを見てこういいました「性器感染クラミジアですな。どちらがどこでもらってきたかわかりませんが、きちんと治療しないと他の人に伝染すると迷惑がかかるからきちんと治療しましょう。最近の若い人に多いんだよね。」

それまでは2人とも性感染症だけで伝染するとは思っていなかったのですが、ここでこのドクターにとどめをさされて、どちらかが別のところで性交渉をしてクラミジアをもらってきたんだということでお互い疑心暗鬼になってしまいました。私も夫と付き合う前は何人かの方とお付き合いがあったので自分は悪くないと言えませんでした。それ以来、夫婦仲がギクシャクした事はいうまでもありません。

クラミジア治療も終わり、次は通気通水検査も終わり、ホルモン療法に移ってきました。でもTドクターには診察してもらいたくなかったので避けていました。

でも偶然にいつも優しいF先生が辞められて、不妊外来がTドクターだけになってしまいました。そしてついにその日はやってきました。

関連サイト
オールアバウト女性の健康「性感染症」
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