起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

収入源を増やす方法 【セミナー講師編】(3ページ目)

自分が持っている経験や知識を活かして、収入源を増やす方法の第2回目は、定期収入を得る方法として、セミナー講師を採り上げます。講師の仕事を、本業に活かしている成功事例を取材してご紹介します。

執筆者:塚田 祐子

やる前に戦略を考えよう!

「講師料の相場は、一般的に1時間半から2時間で数万円のため、講師料だけで年収1000万円を達成することは不可能ですが、講師の仕事を柱に、そこからいかに新たなビジネスに発展させるかが、最大のポイントになります。」セミナーや講座の企画を教育機関に提案する場合は、「企画を持ち込む以前に、戦略を考えることこそ、最優先です。例えば、講師をすることで、その内容を本にすることを前提にしてみる。編集者にもその講義に参加してもらうなど、講義をしながら本を作ることができる体制をつくること。少なくとも、このくらいのことは考えたうえで、学校などにアプローチしないといけないでしょう。」

吉田さんがおっしゃる戦略は、非常に重要です。2時間程度のセミナーでも、カリキュラムを組み立てて、スライドや配布資料を作成したりする作業には、かなりの時間を費やします。1回きりではとても採算がとれません。吉田さんがおっしゃるように、書籍化を考えたり、定期的に開催したり、ワンソースマルチユースの発想で展開を前もって考えておくことが必要になります。

講師に必要なスキルとは?

「一定のキャリアと実績はもちろんですが、何よりも、講義する内容について体系立ててレクチャーするノウハウがあるかどうかです。そのためには、それ相当の経験と知識が必要になるでしょう。」しかし、「講師というと“ああ、自分では無理だ”とエントリーするのを難しく考える人がいますが、それはもったいない。まずは、ブログからスタートされてはいかがでしょうか?」というアドバイスをいただきました。それは、吉田さんご自身が、自分のノウハウが売れると実感されたのは、(会社に勤務されていた頃に開設した)ブログにあったそうです。

「記者と学ぶマスコミ論作文」というブログ名で、マスコミ志望者の大学生を想定読者にして、新聞社や出版社の入社採用試験に出る作文やエントリーシートの書き方をブログで実践的にレクチャー。この時の反響の大きさと教えることのおもしろさからを、講師の仕事が自分に向いているのではないかと感じたそうです。

講師に最低必要なスキルは、カリキュラムを組み立てる構成力と、教えることがおもしろいと思えることの2つではないかと思います。

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