●起業で知った「新しい自分」
もちろん、試行錯誤がなかったわけではありません。「このサイトを作る前に、お小遣いプログラム紹介サイトや、家計簿のつけ方サイトなどを立ち上げたことがあるのですが、バナー広告収入はあまり伸びませんでした。せいぜい月商1、2万円がいいところ。こんなことを続けていても、らちがあかないなあ・・・とずっと感じていたんです」
家庭生活との両立に戸惑ったこともありました。「最初のうちは主人も渋い顔をしていましたよ。毎晩、夕食後にパソコンに向かうのですが、どうしても夫婦の会話が少なくなりますから」。しかし、売上が伸びるにつれ、ご主人も納得するように。しかも率先して、皿洗いや食事作りを手伝うなど、家事に協力してくれるようになったそうです。
自分はこの先、妻や母としてしか生きられないのだろうか――ひそかに悩んだ時期もあった、と打ち明ける小林さん。そんな彼女がチャンスをつかむことができたのは、インターネットの力以上に、もともと秘めていた独自のひらめきや柔軟な発想力のおかげかもしれません。
今後は、主婦たちのオリジナル手芸作品や、モニターのコメント付き商品を売るサイトを立ち上げてみたいと考えているそう。「このほか、思いついたことはどんどん実行してみたいんです。サイトを通じていろいろな出会いがあり、チャンスも広がっていく。毎日、変わっていく私に、自分でドキドキしています」
●売上向上の秘訣を聞いてみました
検索サイト対策として、どのような工夫をしていますか？
タイトルとサブタイトルには気を遣っています。タイトルに入れる言葉は、ズバリ、悩みそのものを。サブタイトルで「ぜひ買いたい！」と思わせるキーワードを入れます。たとえば、タイトルが「足のニオイ、解消」なら、サブタイトルは「忘年会 お座敷シーズン」といった具合ですね。
リピーターを増やすためには？
対応が丁寧な広告主さんを選ぶようにしています。実際に商品を購入したり、メールのやり取りをしてみて、レスポンスが早いかどうか、対応が親切かどうかを確認するんです。お客様に満足していただくためには、実際に商品をやり取りする広告主さんの姿勢も大切ですよね。
また、お客様からの問い合わせは、必ず自分で広告主さんに伝えるようにしています。でないと混乱が起こり、信用を失いかねません。この際、丁寧で親切な対応を心がけ、好印象を持ってもらえるよう努力しています。
商品はどのように選定していますか？
なんといっても、話題性があるものですね。テレビ番組や健康関連サイトをチェックし、つねに旬の商品を探すようにしています。最近、えごま油を取り上げましたが、1日700件近いアクセスがありますよ。
次に、商品そのものに力があるもの。有名なグッズや、人気商品ですね。もちろん、知名度が低くてもよい商品はありますよね。広告主とのやり取りで、こちらの心に響くものがあれば、積極的に取り上げさせていただいています。このほか、報酬率がよいものも紹介します。
情報収集のコツはありますか？
無料のセミナーには片っ端から出席するようにしています。マーケティングやインターネットの最新知識などを入手するにはもってこいですよ。おすすめはアフィリエイトマーケティング協会の主催するセミナー。いろいろな人たちと交流の輪も広がり、おおいに勉強になっています。
●プロフィール● 小林智子さん（35歳） 神奈川県在住 2児の母。照明機器メーカー営業事務を経て出産を機に退社。5年間、主婦業に没頭した後、2000年よりホームページ制作を始める。2003年1月アフィリエイト・サイト 悩みドットジェイピーをスタート。 |
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