在宅ワーク/在宅ワークの仕事

プロから学ぶテープ起こし(2ページ目)

「ゼロから学ぶテープおこし」著者でもある廿里美さんに、実際にテープおこしがどういう仕事であるかをお聞きしました。これから「テープおこし」を始めたい方におすすめです。

宮田 志保

執筆者:宮田 志保

テレワーク・在宅ワークガイド

プロ意識が低すぎる

新聞
新聞は社会面だけでなく、経済面、政治面と幅広く読んで。沢山の言葉が詰まっています。
G:よく通信講座で学んだので「テープおこし」屋として開店したのだけれど、仕事がこなくて「開店休業中」になってしまっている方が多いように思うのですが、アドバイスをいただけますか?

廿氏:そうですね。まずは、プロ意識が低すぎるということがあると思います。テープをおこすという行為だけでなく、ビジネス知識も備えていないと依頼主との信頼関係は築けません。

G:ホームページなどで告知している方もいますよね。

廿氏:そう、でも社会人が見た時に、全くビジネス向けのページになっていない場合が多くあります。主婦好みの可愛らしいページデザインになっていたり、実績が見えてこなくて「頑張ります」「納期厳守します」など、ビジネスとして当たり前のことを平気で書いている。仕事がこない原因を自分で作っている気がします。

G:では、プロとして仕事を始めるためのアドバイスをお願いします。

廿氏:まずは実力をつけること。
・新聞を毎日読み知識をつけること
(廿氏は日本経済新聞、毎日新聞の2紙を読んでいます)
・仕事用のパソコンを自分が仕事がしやすいようにカスタマイズすること
(独自の単語登録は1200ワードとのこと)
・入力速度を速めること
(音声60分をおこすと約1万6000文字となります。ちなみに廿氏の入力スピードは、仕事内容にもよりますが、10分で900文字~1100文字)
にまとめられると思います。

G:最後に一言お願いします。

廿氏:話者の特長が出せる「文字」を打てるようになると面白いですね。例えば落語をおこすのであれば、文字を読んでもらって面白くないとダメですよね。国語力、時事問題、そして話者のことをよく理解し作業をするめることが大切です。

G:ありがとうございました。大変参考になりました!

廿さんへの取材を終えて感じたことは、「プロだな~」ということ。仕事場所がご自宅なだけの話で、その作業はまさしく本物です。仕事に取り組む時の意識が違うように感じます。実際に私も廿さんにお仕事をお願いしているのですが、話者の方からも「難しい言葉なのに、よく調べて下さっている」と絶賛を受けています。廿さんのような「プロ」の方が増えれば、「自宅で簡単、テープおこし」などの広告に騙される人がいなくなる日も近いのでは…、と思いました。

【関連サイト】
●廿さんが講師を務めるセミナーを紹介します。
実践で学ぶ初心者向け「テープ起こし」講座
●テープおこしのポータルサイト
テープ起こしならokoso(オコソ)
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