ビジネス 編集部
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よくわかる経済
更新日:2004年04月15日
2003年度のマネーサプライが日銀から発表になりました。マネーサプライと景気は関係がありそうですが、マネーサプライとはどんな指標なのでしょうか?投資家にとってどのように活用するものなのでしょうか?
インフレに向かうか、デフレに向かうかは、お金とモノのバランスがどちらに偏っているかで決まります。■銀行の役割銀行がお金を貸し出すことによって、マネーサプライは増加します。預金や貸出しの量は、景気に応じて決まります。例えば、景気が良い時は、企業は生産設備を増やそうとします。そのため、銀行からの借入れを増やします。企業が銀行からの借入を増やすと、銀行から世の中へお金が出回ります。このことは世の中のお金の量が増えることを意味します。これは、一般的には景気が良くなる方向となりますが、あまりに増えすぎるとインフレ傾向も強くなってしまいます。逆に、貸出しが減るとマネーサプライは減少します。このことは世の中のお金の量が減ることを意味します。もし、銀行が故意に貸し渋りをおこなったりすると、お金の流れが止まり、経済活動が沈滞する原因を作ってしまいます。それは、一般的には景気が停滞する方向となります。預金は、民間の銀行が「預金と貸出しの繰り返し」から創造するお金です。お金が銀行と企業を循環することで、銀行の預金通貨はどんどん増えていきます。これを「銀行の信用創造機能」といいます。
■日本銀行(政府)の役割マネーサプライは、景気を見るのに重要な指標です。日本銀行は、経済活動に応じてマネーサプライを調整することも仕事の一つです。景気の舵取りには、マネーサプライを適正水準に保つことが必要です。そのため、日本銀行(政府)は通貨供給量の動向を監視して、世の中に出まわる通貨量が、常に適量な水準となるように調整しています。その舵取りとは、景気が落ち込んだ場合に、金利を引き下げて、マネーサプライを増加させ、景気を刺激させます。逆に、景気が過熱している場合に、公定歩合などの金利を引き上げることによって、マネーサプライの伸びを鈍化させ、インフレが行き過ぎになることを防いだりすることもします。理論上の、舵取りによる循環は以下のようになります。| 景気が悪い |
| ↓ |
| 日本銀行、公定歩合の引下げを実施=民間の資金ニーズを喚起(資金調達コストが下がる) |
| ↓ |
| 銀行、積極的に貸し出し |
| ↓ |
| マネーサプライの増加 |
■投資家はどのように活用する?では、投資家はこのマネーサプライをみて、どのように活用したら良いでしょうか?マネーサプライが増加傾向にあるということは、景気が良くなる方向にあると判断できます。マネーサプライの伸び率(前年同期比)と株価は相関関係にあるといっても良いでしょう。伸び率が増加⇒株価上昇伸び率が減少もしくは鈍化⇒株価下落マネーサプライの伸び率が株価に対して、約半年程度先行して動くことが多いといわれています。 伸び率が大きい⇒株価に対し積極的伸び率が鈍化⇒株価に対し消極的という判断が一般論です。もちろん例外も起こります。株価は他の要因でも上げ下げするからです。マネーサプライよりも影響度の大きい要因で、理論通りにならないことはままあります。全く反対の結果になることもよくあります。投資に関しては、マネーサプライ以外の環境を併せて考え、景気の見方の一つ、投資判断の一つ、という位置付けで見ておく程度で他の指標も参考にすることを忘れずに。
(執筆者:石原 敬子)
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