文章:中山 一弘(All About「ルアーフィッシング」旧ガイド)
オフショアのシーバスゲーム
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| 釣り船を通じて知り合う仲間もいる。ポイントへ向かうまで釣り談義に花が咲く |
夜が開けきらぬ港にアングラーが次々と集まってくる。みんなの顔は今日の釣果を夢見て朝日以上に輝いている。手続きを済ませ船に乗り込んだら、さっそくタックルの準備だ。ロッドとリールをセットし、お気に入りのルアーを結んでおく。船長の掛け声と共に船は陸から離れ、釣り場へと一直線に走り出す。その道のプロである船長に運命を預け、キャビンに入るとアングラー達は釣り談義に花を咲かせている。
しばし、楽しい時間を過ごしていると船が減速する。いよいよポイントへ到達したのだ。キャビンから這い出すと、みなもくもくと自分の釣り座へ向かう。表情は先ほどとは違い勝負師の顔つきだ。
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| ガイドの指示に従い、適切なタックルと釣り方でシーバスを狙う |
今日の釣り場は水深30m。魚探の反応は底周辺に集中していると船長がマイクで告げる。こうなるとやはりジギングを主体としたゲームになる。メタルジグをセットしたタックルを手に取り、船長の合図を待つ。より反応の高い水域を求め、蛇行を繰り返していた船はやがてひとつの場所で停船した。「はい、はじめて」という船長の合図を皮切りに、アングラーは次々と60gのメタルジグを海中へと投入する。
キラキラと閃きながら沈下してゆくメタルジグ。一旦、底にたどり着いたメタルジグをスローリトリーブしてみる。海底から5mまで巻き上ると、小さな反応が手元に届いてくる。どうやら、活性は低く、苦戦を強いられそうだが、同船しているガイドから「最初はショートピッチで誘ってください」と的確なアドバイスが飛ぶ。
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| メタルジグをがっちり咥えたシーバス。型は小さい東京湾の初春を代表する魚でもある |
いわれたとおりにショートピッチジャークで誘い上げ、フォールさせた途端にガツンと明確なアタリが手元に届いた。軽くロッドを立てると明らかに首を振る独特の手ごたえが伝わってきた。しばしのやり取りのあと、銀色に輝く魚体が近づいてくる。水面で激しく鰓荒いをし、魚は最後の抵抗を試みるが、ガイドの巧みなネットさばきによってキャッチされたのは、初春の海にふさわしいきれいな体をしたシーバスだ。
さて、今回からはオフショアのルアーフィッシングを解説してゆこうと思う。ルアーフィッシングではオフショア(offshore)と呼ぶが、簡単に言えば船で沖へ出て釣りをするということになる。陸(shore)から釣る場合と比べ、フィールドが広大でなおかつ魚群探知機などを利用することもできるので、魚と出会える確立も非常に高いのが魅力。なおかつ、陸からのゲームではなかなか巡り合えない種類の魚を釣ることも可能なので、人気の高いゲームなのだ。まずはオフショアゲームの第一弾として「シーバス」、つまりスズキを船から狙ってみたいと思う。
>>まだまだ続きます、オフショアシーバス編!>>