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YOUNG PERSON’S GUIDE TO SHIBUYA-KEI(3ページ目)

小西康陽選曲のコンピレーションが発売されたりして再評価の気運も高まる「渋谷系」は、90年代J-POPの最重要ムーブメント。今回は、そのはじまりのワンシーンや時代を創った作品を御紹介します。

執筆者:常木 晴亮

YOUNG PERSON'S GUIDE TO SHIBUYA-KEI

SESSIONS
ORIGINAL LOVE 『SESSIONS』
こちらは10月に発売される紙ジャケット仕様盤
■ ORIGINAL LOVE 『SESSIONS』

中心人物 田島貴男のソロ・ユニットとして今も活動を続けているORIGINAL LOVE。「渋谷系」だったのは、まだグループだった初期の数年で、しかも本人はそう呼ばれることに嫌悪感があったようですが……。

ここに紹介している 『SESSIONS』 というアルバムは編集盤。Brand New HeaviesやU.F.O.によるRemixヴァージョンでACID JAZZやCLUBシーンとリンクし、「Jumpin' Jack Jive」で吾妻光良をフィーチャーするなど、ORIGINAL LOVEのアナザー・サイドというか「渋谷系」メイン・サイドにスポットを当てた1枚です。

※ U.F.O.(UNITED FUTURE ORGANIZATION)
日本が誇るDJ UNIT。メンバーは矢部直、松浦俊夫(2002年脱退)、ラファエル・セバーグ。代表曲は「LOUD MINORITY」


筆者はBO GUMBOSのドラマー(岡地曙裕)がいるブルース・バンドのヴォーカリストという認識だった吾妻光良の、ギタリストとしての魅力に改めて気づかされたり、渋谷公会堂で行われたコンサートに行って開演前のロビーでDJをするU.F.O.に驚愕したりと、ORIGINAL LOVEの思惑通りになった1人なのでとても感謝の気持ちがあります。

■ レアレア ORIGINAL LOVE
ORIGINAL LOVEのレア音源はデビュー直前に配布された業界向けサンプラー音源が有名でしたが95年発売のアウト・テイク集 『WILD LIFE』 に収録されています。

他にはThe Stylisticsの名曲「誓い(You Make Me Feel Brand New)」をインストゥルメンタルでカヴァーしたものがしばらく入手困難でしたが、2004年に無事再発されています(『アンファン~21世紀の子供達に捧げるスタンダード集』)。

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PIZZICATO FIVEの巻
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