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E-MU SystemsとCreativeの新戦略 Creative Professional誕生

サンプラーメーカーの老舗、あのE-MU SystemsがCreative傘下に入って11年。ついに国内での販売元が統一されるとともに、新たなブランドCreative Professionalが打ち出されました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

サンプラーメーカーの老舗、あのE-MU SystemsがCreative傘下に入って11年。ついに国内での販売元が統一されるとともに、新たなブランドCreative Professionalが打ち出されました。やや業界ネタといったところではありますが、今回は、この2社の関係や新ブランドの意味合いなどについて紹介しましょう。

E-MU SystemsとCreativeの関係



E-MU Systemsのロゴ
サンプラーメーカーの老舗、米E-MU Systems
E-MU Systemsというメーカーをご存知でしょうか?同社は1971年に設立されたサンプラーメーカーの老舗で、古くはEmulatorという約300万円もするサンプラーを開発し、多くの人にとっての憧れの的となっていました。YMOが現役時代にかなり使っていたので、そんなところからご存知の方もいるかもしれません。


その後もプロミュージシャンに広く受け入れられたProteusシリーズを中心としたサウンドモジュールやサンプラーを発売するなど、高級志向の楽器メーカーとして、高い地位を得てきました。

そのE-MU Systemsは実は1993年にSound BlasterのCreative Techonologyに買収され、その傘下の企業となっていました。その結果、Sound Blasterシリーズに搭載する高性能DSPをE-MU Systemsが開発するなど、非常に有機的なつながりを持って両社は存続してきました。またその後、Creative Technolgyは同じシンセサイザメーカーであるEnsoniqも買収し、E-MU Systemsと統合し、E-MU Ensoniqという名前で、従来どおり高性能なプロ向け製品の開発を続けてきたのです。

国内においては、そのEnsoniqの100%出資の日本法人、エンソニック・ジャパンが製品を発売し、Sound Blasterのクリエイティブメディアとは一定の距離を置いてきました。途中、オフィスが同じビルに入るなどしていたものの、直接的なつながりがほとんどないまま、その後オフィスも別れてしまった経緯もあるのです。

EMU-1820m
E-MU SystemsのPC用高性能オーディオインターフェイス、EMU-1820m
ところが、ここに来て大きな変化が出てきました。それはE-MU Systemsが、PC用の高性能オーディオインターフェイス、EMU-1820m、EMU-1820、EMU-1212mというシリーズを発売。さらに、それらをベースとしたソフトサンプラーEmulatorXを発売するとともに、Creative Professionalというブランドを打ち出したのです。

※製品に関する詳細記事はこちらをご覧ください >> EMU1820m & EmulatorX
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