ビソプランを大人の手帳にするカバー
グレンロイヤル「スリムアジェンダカバー」11,550円(税込)
グレンロイヤル「スリムアジェンダカバー」11,550円(税込) 色は左のランプブラック×ローズレッド、右のオーシャンブルー×ハイランドグリーンの2色。どちらもガイド納富監修による店舗限定色だ |
クオバディスの手帳の中でも、出荷数が最も多いのが、見開き1ヶ月ブロック型の「ビソプラン」。カレンダーを小さくしたような、1ヶ月ブロック型は、安価だし、それほど詳細に予定を記入する必要が無い学生などを中心に利用されているのだけれど、予定を一覧しやすく、薄く、シンプルな構造は、実は大人にもユーザーが多い手帳なのです。実際、ブロック型の中ではデザインもシックで使いやすいのです。
シックなブロック型手帳「ビソプラン」のレイアウトは、こんな感じ |
ただ、どうしても薄く、カバーも安っぽいので、大人としては使い難い面もあります。そういう意味では、ビソプランは、手帳カバーを付ける意味がある手帳の一つと言えるでしょう。グレンロイヤルの「スリムアジェンダカバー」は、元々、シンプルなデザインながら、革の良さと、筆記時にしっかりと支えてくれる丈夫さで、中々使いやすい逸品。そこに、スタイルストアとガイド納富がいくつか注文を付けて、より大人の手帳カバーとしてグレードアップしてもらったのが、このカバーです。
ペンのクリップを表紙のスリーブに挿し込むと、しっかりとペンがホールドされる |
といっても、色やステッチの組合せを考えて、栞を革紐にしてもらったくらいで、特に何をしたという程ではないのですが、それでも、アクセントになっているペン差し部分の革の色を、地の色とは違うものにしてもらったりして、中々よいモノが出来たのではないかと思っています。元々、シンプルでビソプランのスッキリした薄さを損なわないように作られたものなので、特に機能面で凄いことが出来るわけではありません。ただ、ビソプランを愛着持って使い続けるためのカバーにはなっていると思うのです。
また、最近は、ビソプランと同じ判型の手帳やノートも他メーカーからいくつか発売されています。例えば、ダイゴーの「Handy pick」シリーズは、ビソプランと同じ判型で方眼ノートや、見開き1週間バーチカル型、横罫タイプの月間予定表、キャッシュブックなど、様々なリフィルが用意されています。コーテッドの「スリムB6」も同じ判型ですね。また、クオバディスからは、ビソプランサイズのノートも発売されています。このカバーを、それらと組み合わせるのも面白そうです。
ざっくりと包み込むシステム手帳
NAVA「システム手帳 ソフト2/フラップ A5サイズ」16,800円(税込)
NAVA「システム手帳 ソフト2/フラップ A5サイズ」16,800円(税込) |
イタリアのデザイン事務所が、自社の社員のためのカバンなどを作り始めたのがNAVAブランドの始まり。というだけあって、NAVAの製品は使い勝手とデザインがきちんと両立しているのが特徴です。それでいて、使い勝手もデザインも共に、突出した何かを持っているというか、どこか過剰なのもNAVAの製品の面白さだし、ガイド納富が気に入っている部分でもあります。
ポストモダンなムードさえ漂うシンプルな内装 |
そんなNAVAのシステム手帳は、昨今のコンパクトの流行に背を向けるように、A5サイズのシステム手帳の中でもかなり大きく作られています。ただ、もう一つの流行であるシンプルなデザインという点では、これ以上ないほどシンプルなルックスです。ただ、リングが表に露出するというデザインは、シンプルな中に迫力を生んで、とてもカッコ良いです。この「少しの過剰」が、便利と機能美だけでは出せない味わいというものです。
カードスリーブとペンループ以外は何もないが、リフィルに様々な機能を持たせることが出来る |
内装もまたカードスリーブとペンループのみのシンプルなものですが、そのシンプルさが手帳というよりも、まるでコンクリート打ちっ放しの建造物のような趣なのがまたNAVAらしいですね。大きなファスナーポケット(裏はオープンポケットを装備)が目立ちますが、これも、ポストモダンなシンプルさで、しかもカバーではなくリフィルの機能なのが、とても面白いと思うのです。
上辺と側面の両方にタブ付きのインデックスを装着できるのは、紙面が広いA5サイズならでは |
このカバーは、バイブルサイズもあるのですが、ガイド納富はA5サイズをお勧めします。それは、この迫力あるデザインは大きい方が魅力的だということが最大の理由ですが、それ以外にも、A5サイズを大きめにカバーしているため、写真のように、上部と側面の両方にタブを付けて使えるのが、とても便利だからでもあります。そして、大量の資料を挟み込んだA5サイズのシステム手帳は、さらに迫力を増します。このNAVAのシステム手帳のデザインには、そんな「ガッツリ働くカッコ良さ」みたいなものが込められていると思うのです。
ガイド納富の「こだわりチェック」
あと、もう一つ、活版印刷を文房具に活かそうという、ハイタイドとパピエラボのコラボレーションブランド、PHのノートとメモ帳も紹介したかったのですが、これはまた特殊な製品なので、別の記事で紹介することにしました。ただ、このPHのノートをはじめ、今回紹介した製品にも、手触りや味わい、遊び心などを重視しようという方向性を感じました。考えてみれば、「書き心地」というのも、手触りの一つですね。
<関連リンク>
・吉川弘文館の「歴史手帳」はスタイルストアで購入できます
・モレスキンの「プロジェクト・プランナー」の購入はこちら
・ハイタイドの「ポケットマンスリー NG」の購入はこちら
・Thinking Power Project「ライモン」の購入は信頼文具舗で
・グレンロイヤルのガイド納富も協力した「スリムアジェンダカバー ランプブラック×ローズレッド」の購入はスタイルストアで
・グレンロイヤルのガイド納富も協力した「スリムアジェンダカバー オーシャンブルー×ハイランドグリーン」の購入はスタイルストアで
・NAVAの「システム手帳 ソフト2/フラップ A5サイズ」はスタイルストアで購入できます
・PHのホームページはこちら